2学年の2学期に押さえたいポイントの2回目です。
前回は、
ポイント1 to 不定詞の表現
についてお話をしましたが、
2回目の今回は、
動名詞について、お話しましょう。
ポイント2 動名詞という表現
動名詞については、
本ブログの「ing形ー動名詞」の項目で、詳しくお話しましたが、
視点を指導者側に移して、簡潔に述べたいと思います。
動名詞について、
説明する場合は、生徒は頭の中で、進行形と混乱するのが当たり前なので、
この際なので、まず ing 形について整理するべきだと思います。
ing形には2つある
最初にいきなり、2つの英文を提示して考えさせていいかと思います。
ex.1 I am running in the park now.
ex.2 I like taking a picture.
この2つの英文を考えさせて、
running と taking の意味を確認します。
・running:「(今)走っている状態」→進行形(現在分詞)
・taking (a picture):「(写真を)とること」→動名詞
ここから、
ing形には、進行形(現在分詞)と動名詞があることを示して、
ing形=進行形(現在分詞)+動名詞
であることを確認し、進行形の復習を簡単にするとより定着すると思います。
ing形の1つは「進行形(現在分詞)」
・1年生で学んだ ing形は、
「進行形(現在分詞)」のことで、基本的に
主語+be動詞+ing形+~.
の形で、主語が「今・現在している動作」が進行中であるこを表現します。
上記の ex.1 で言うと
I am running in the park now.
-be動詞( am ) と ing形を用いて、主語「I」が「走っている」という動作が進行中であることを表現しているので、→進行形(現在分詞)であることがわかります。
※意外とポイントとなるのは、その「主語」の動作が進行中であることを、
確認することです。時々、「主語」の進行中の動作でないこともありますが、その時は、
ing形はほぼ間違いなく「動名詞」です。
もう1つの ing形が、「動名詞」
・「進行形(現在分詞)」でない、ing形は動名詞です。
・動名詞は、その名前通り、
「動詞」の語尾に ing がついて、「名詞」の働き(「~すること」)をするものを
言います。
上記の ex.2 で言うと
I like taking a picture.
–taking a picture の部分が 動詞にing をつけて、I like cakes. で言うと、
cakes と同じ名詞の働きをしています。
I like taking a picture.・・・私は「写真を撮ること:名詞」が好きです。
I like cakes.・・・私は「ケーキ:名詞」が好きです。
つまり、「名詞」の使い方を復習すると、
動名詞の役割がわかるはずです。
動名詞は4つの場所で活躍する
・動名詞を指導するというと、
どうしても一番よく出題されがちな「動名詞をとる一般動詞」についての
説明ばかりしてしまう傾向があるようです。
でもそれだと、応用が利きませんし、
「動名詞」の「名詞」の部分が理解されせん。
とすると、
最初に「動名詞」は「名詞と同じ働き」をするのだから、
「名詞」と「同じ場所」で活躍することを示しながら、説明することが
一番効果的なだと思います。
「動名詞」は「名詞」と同じように以下の4つの場所に現れます。
①主語の位置
②目的語の位置
③補語の位置
④前置詞の後
それぞれの位置での「動名詞」と「名詞」を比べて見ます。
①主語の位置での動名詞
・動名詞は名詞と同じように「主語」にもなれます。
【名詞】This book is interesting. (この本はおもしろい。)
【動名詞】
[1] Taking a walk in the park is fun. (公園で散歩することは:主語)
[2] Finding Pokemon here is not easy. (ここでポケモンを見つけることは:主語)
②目的語の位置での動名詞
・動名詞は、一般動詞の「目的語」にもなれます。
【名詞】Ken likes dogs very much. (ケンは犬が大好きです。)
【動名詞】
[1] We enjoyed playing tennis yesterday. (テニスをすることを:目的語)
[2] Stop running here. (ここで走ることを:目的語)
※目的語として「動名詞」をとるのか、「to 不定詞」をとるのかも確認しましょう。
◎どちらもとれる他動詞:like, love, hate / begin, start / continue
◎「動名詞」だけをとる他動詞:enjoy / finish, stop, give up / practice
◎「to 不定詞」だけをとる他動詞:decide, promise, hope, expect, want, need
※「動名詞」も「to 不定詞」もとれるが、意味に注意するもの
→ forget, remember, stop
▢ forget
-【動名詞】forget ~ing「~したことを忘れる」
-【不定詞】forget to 不定詞「~し忘れる:することを忘れる」
▢ remember
-【動名詞】remember ~ing「~したことを覚えている」
-【不定詞】remember to 不定詞「~することを覚えている」
▢ stop
-【動名詞】stop ~ing「~するのをやめる」
-【副詞的用法】stop to 不定詞「~するために、立ち止まる」
③補語の位置での動名詞
・動名詞は、「名詞」と同じように「補語」にもなれます。
【名詞】That girl is May. (あの少女はメイです。)あの少女=メイ
【動名詞】
[1] His father’s hobby is collecting CDs.
(CDを集めること:補語)彼の父の趣味=CDを集めること
[2] Seeing is believing.
(信じること:補語)見ること=信じること → 百聞は一見に如かず
④前置詞の後の動名詞
・前置詞の後に「名詞」が来るのと同じように「動名詞」もきます。
【名詞】Emi is good at tennis. (エミはテニスが得意です。)
【動名詞】
[1] Emi is good at playing tennis. (テニスをすること)
[2] Thank you for helping me. (私を手伝ってくださって)
このように「名詞」と比較しながら
説明することにより、
ー動詞が「名詞」の役割をしているのだ、ということを
しっかりと理解することができると思います。
今回はここまで。
「2学年の2学期に押さえたいポイント」は「①」から「③」
まであります。下記にリストアップしますので、興味のある
ものがありましたら、クリックしてご覧ください。
①to 不定詞の表現
③目的語を2つ取る動詞〜SVOO(第4文型)
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