2022青森県公立高校入試分析(英語)④

青森県公立高校入試分析(英語)の4回目です。

今回は、第4問を扱いますが、
第4問では、「短い英文の内容読解と英作文の問題」です。

それでは第4問を見ていきます。
第4問の配点は、
(1)が各2点✖3=計6点
(2)は各3点✖3=計9点
(3)は6点、なので合計21点となっています。

第4問・・・ミホのスピーチの内容読解と英作文

次の英文は、中学生のミホ (Miho) がお気に入りのものについて紹介したスピーチです。
これを読んで、あとの(1)~(3)に答えなさい。※印の語句には、スピーチのあとに(注)があります。(21点)

ー Do you know the children’s picture book, “The Very Hungry *Caterpillar”
by *Eric Carle? A little green caterpillar was born from an egg, ate one apple
on Monday, three plums on Wednesday, five oranges on Friday … and finally
grew into a big beautiful *butterfly! If you read it, you may feel that you 
want to try something new and improve yourself. The original book was
written in America in 1969. The book was written in more than 70 different
languages. A lot of people in the world have bought the book. Some of you
may have it, but did you know that it was created by using Japanese
technology?
ー You can find “*Printed in Japan” on the first book’s last *page. Why was
it printed in Japan?  The book has many colors, different page sizes, and
even some holes on the pages. You can see a hole on some fruits in the 
book. It shows that the caterpillar has already eaten them. This is one of
Eric’s interesting ideas. Children can enjoy reading by putting their fingers
into these holes. They were difficult to make in America. Then a Japanese
man said to Eric, “We will help you. Our company’s technology can do it.”
This  is why the book was printed in Japan.
ー Eric’s new idea and Japanese technology made this book famous. He
died last May, but his book has *influenced many people around the world
and will be always with us.

(注)
caterpillar    イモムシ  Eric Carle   エリック・カール(人名)  plum(s)   スモモ  
butterfly  チョウ   technology  技術    print(ed)    〜を印刷する
page(s)    ページ      influence(d)     〜に影響を与える

(1)話の内容の確認

次の文章は、ミホのスピーチの内容に関する生徒のメモです。スピーチの内容と合うように、(ア)~(ウ)に入る最も適切な数字や日本語をそれぞれを書きなさい。

【メモ】

・「The Very Hungry Caterpillar」という絵本を読むと、( ア )に挑戦して
自分を高めていきたい気持ちになる。
・果物の絵に開いている穴は、イモムシがすでに( イ )ことを表している。
・エリック氏は昨年( ウ )に亡くなったが、彼の本はこれからも私たちのそば
にあり続ける。

( ア )に入る日本語

・スピーチの最初で「絵本」のあらすじが説明され、その後「読者がどんな気持ちに
なるか」を述べています。
→英語とメモを対比させると次のようになります。

◎「The Very Hungry Caterpillar」という絵本を読むと、( ア )に挑戦して
自分を高めていきたい気持ちになる。

☞If you read it, you may feel that you want to try something new and improve yourself.

👉これからすると、正解は、
( ア ) 何か新しいこと となります。

( イ )に入る日本語

・(イ)の部分では絵本の中で「果物の絵に穴が空いている」ことを取り合えています。
▶︎問題文を見ると、
2段落目にそのことに関することが記されています。
→英語とメモを対比させると次のようになります。

◎果物の絵に開いている穴は、イモムシがすでに( イ )ことを表している。

☞You can see a hole on some fruits in the book.
It shows that the caterpillar has already eaten them.

👉これからすると、正解は、
(イ)食べた となります。

( ウ ) に入る日本語

・(ウ)の部分では、エリック氏が亡くなったことに関することが述べられています。
▶︎問題文を見ると
3段落目に書かれています。
→英語とメモを対比させると次のようになります。

◎ エリック氏は昨年( ウ )に亡くなったが、彼の本はこれからも私たちのそば
にあり続ける。

☞He died last May, but his book has influenced many people around the world 
and will be with you.

👉これからすると、正解は、
( ウ ) 5月、となります。

(2)スピーチの内容に関する英問英答

ミホのスピーチの内容と合うように、次の 1〜 3の質問に対する答えをそれぞれ一つ
の英文で書きなさい。

1  When was the original book written in America?
2  How can children enjoy reading with the holes in the book?
3  Was it easy to make the holes on the pages in America?

1 に対する答え 👉 When was the original book written in America?

1 は「いつアメリカでオリジナル(最初)の本が書かれましたか。」という意味です。
→1段落目で「エリック・カール」の基本的な情報を伝えています。
その中で「その質問の答え」がわかる部分を探します。

▶︎ The original book was written in America in 1969.

・答えは「in 1969」であることがわかりますが
「一つの英文」で答えてとあるので、「主語+動詞 〜」の形で答えなければ
いけません。

◎「答え方」は、「尋ねる文」を見るとわかるようになっています。
Q:When was the original book written in America?
▶︎「主語」は the original book – 「代名詞」にして it 
▶︎「動詞」は was written (受け身の形 ) – そのまま使って was written
➡️これを使って  It was written 〜. の形で答えます。

☞ここから、正解は、in 1969 を文末に加えて

1  It was written in 1969. となります。
※ It was written in America (there) in 1969. でも正解となると思いますが、
「主語」「動詞」以外の部分で「同じ部分 in America」は省略することが多い
です。

2に対する答え 👉How can children enjoy reading with the holes in the book?

2 は「子供たちは本にある穴でどのように読書を楽しむことができますか」という
質問です。
→「絵本にある穴」には2段落目に説明されています。2の質問の答えになるような
部分は下記の部分です。

▶︎ Children can enjoy reading by putting their fingers into these holes.
※ by は「方法・手段」を表す by「〜によって」という意味です。

・答えは「by putting their fingers into these holes – 穴に指を入れることに
よって」ということがわかります。

◎「答え方」は「尋ねる文」を見るとわかるようになっています。
Q:How can children enjoy reading with the holes in the book?
▶︎「主語」は children – child の複数形なので、「代名詞」にして they
▶︎「動詞」の部分は can enjoy reading – そのまま使って can enjoy reading
➡️これを使って、They can enjoy reading 〜. の形で答えます。

☞ここから、正解は、by putting their fingers into these holes
の these holes を代名詞 them に変えて

 holes は「尋ねる文」に出てあるので、代名詞に変えます。
 – 複数形になっていますので、they – their – them のどれかを使うのですが
前置詞 in の後ろにあるので「目的格 them」を使用します。

2  They can read enjoying by putting their fingers into them. となります。
※「代名詞」に変えらるものは、「代名詞」に変えて繰り返しを避けるのが
答え方のポイントです。しかしながら、them が these holes であっても
正解になると思います。

3 に対する答え 👉Was it easy to make the holes on the pages in America?

3 は「アメリカではページに穴を開けるのは簡単でしたか。」という質問です。
→スピーチの中では、上の「2」の質問でチェックした英文の次に
それに関する英文が記されています。

▶︎ They were difficult to make in America.

・difficult とあるので、答えが No であることがわかります。

◎ Yes/ No 疑問文の答え方も「尋ねる文」を見るとわかります。
Q:Was it easy to 〜?
▶︎「主語」は it でもうすでに、代名詞になっているので – it
▶︎「動詞」は was なので、そのまま was を用いて
☞ここから、Yes, it was. / No, it wasn’t. で答えます。

☞これから、正解は、

3 No, it wasn’t. となります。

(3)英作文

「あなたのお気に入りのもの」1つについて、その理由を含めて英語20語以上
書きなさい。文の数はいくつでもかまいません。

文の構成について

👉問題を読むと、「文の数はいくつでもかまいせん」とあるので
基本的に
①「お気に入りのもの」を述べる文
②その「理由」を述べる文
の2部構成で解答していくといいと思います。

あとは、「できるだけシンプルな英文」で表現することを
心がけるといいと思います。
👉「20語以上」で大変だと思われるかも知れませんが、
「シンブルな自分がよく知っている表現」を積み重ねていく、つもりで
解答します。
※語数が足りない場合は、ー3点になるとのことですので、
英語が苦手であっても少なくとも、
①の「お気に入りのもの」を述べる文 だけを表現しても3点を獲得することが
できる可能性はあります。- あきらないようにしましょう。

それでは、
それぞれの「構成」部分で解説していきます。

①「お気に入りのもの」を述べる文

◎ここでの表現を大きく2つに分かれると思います。
A.「私は〜が好きです」
▶︎語数を増やすには、例えば very much (とても) を加えることもできます。
B.「私のお気に入りのものは〜です」
▶︎語数を増やすには、例えば one of 〜 (〜のうちの1つ) を加えることもできます。

A. I like 〜. / I like 〜 very much.
B. My favorite thing is 〜. / One of my favorite things is 〜.

☞ここから、正解は、

・I like 〜. / I like 〜 very much.
・My favorite thing is 〜. / One of my favorite things is 〜.
となります。
▶︎ thing は「もの」という意味なので、「ペット」など生き物を扱う場合は
I like 〜. の形を使いましょう。
▶︎ thing が「具体的なもの」で表現してもいいです。例えば、my favorite book,
my favorite song, my favorite singer, my favorite actor などは使うことが
できると思います。

②その「理由」を述べる文

◎ここでもおおよそ2種類のパターンがあります。
A. Because を用いて表現する
▶︎「なぜなら」という文を用いて、その理由を加えていきます。
B. Because を用いないで、その特徴や良い点を羅列する
▶︎「状態」を表したり、「できる」ことを表現したり、その「もの」に関わる事実を
述べたりすることができます。

A. Because 〜.
B. 「状態」「できること」「事実」などで理由を説明する

☞ここから、表現のポイントとしては、以下のようになります。
・Because を用いて理由を述べていく。
・「お気に入りのもの」で「できること」それに関わる「事実」、「状態」
などを表現していく

◎よく使われるだろう表現として…
・can を用いて「できること」を表現
・「状態」を表すには、be動詞を用いて「形容詞」を使う
・現在している「事実」を述べるには、現在形を用いる
・過去の「事実」を述べるには、過去形を用いる
などのことに注意しましょう。

解答例〜①と②を用いて

・解答例1
I like my cat very much.  I call him Tama. Tama is very small and cute.
He is always by my side when I’m sad. ( 25語)
※雄猫なので him / he としましたが、it でも大丈夫です。

・解答例2
My favorite song is Niji. Niji is sung by Suda Masaki.  I knew this song 
from the movie of Doraemon. It always makes me strong. (25語)
※菅田さんが歌っている「虹」という曲を取り上げてみました。

・解答例3(模範解答から)
My favorite thing is my watch because my grandfather gave it to me
on 
my birthday last year. It is small and cute. (23語)

 

 

 

 

・解答例4(模範解答から)
I like my bike. I always use it when I go out with my friends, so I could visit
many places in my town. (24語)

 

今回はここまで。

 

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