入試センター試験2020②第2問Aの1

センター試験の2回目です。
第1問では、「音」に関する問題で、
「発音」と「アクセント」の問題を取り上げました。

今回は第2問を扱います。

第2問の構成:配点47

第2問はA~Cの3部構成になっており、
Aは、「語彙力」「文法力」
Bは、「並べ替え問題」
Cは、「会話の流れ」を読み取る力
を確認する出題になっています。

今回はそのうちの1つ、Aの「語彙力」「文法力」に関する問題を見てみます。
Aは全部で10問あるのですが、
解説に時間をかけたいので、今回は半分の「問5」まで扱います。
残りは次回で取り上げます。

A:語彙・文法に関する問題(問1から問5まで)

次の問い(問1~10)の【8】~【17】に入れるのに最も適当なものを、それぞれ下の①~④のうちから一つずつ選べ。ただし、【15】~【17】については、( A )と( B )に入れるのに最も適当な組合せを選べ。

問1 Due to the rain, our performance in the game was 【 8 】from perfect.
① apart  ② different  ③ far  ④ free

問2 Emergency doors can be found at【 9 】ends of this hallway.
① both  ② each ③ either  ④ neither

問3 My plans for studying abroad depend on【 10 】I can get a scholarship.
① that  ② what  ③ whether  ④ which

問4   Noriko can speak Swahili and【 11 】can Marco.
① also  ② as  ③ so  ④ that

問5  To say you will go jogging every day is one thing, but to do it is【 12 】.
① another  ② one another  ③ the other  ④ the others

問6から問10までは次回に。

Aの模範解答~問題をやってから確認しましょう

それでは、先に模範解答です。

A 問1から問5までの解答・・・各2点(計10点)

問1- 問2- 問3- 問4- 問5-

第2問 A 問1~問5までの解説

第2問 A は英文法の力を確認する問題です。ある程度の「文法力」は英語の力をアップさせるために必要なものです。学校のテキストや、文法書などで「わからない部分」があったら、絶えず繰り返し確認することにより、少しずつ力はアップしていきます。その際は、できるだけ使用する問題集や参考書は同じものであることをお勧めします。

それでは解説に入ります。


問1 Due to the rain, our performance in the game was 【 8 】from perfect.
① apart  ② different  ③ far  ④ free
※問題文から「少しも完璧ではない:far from perfect」となればいいので、正解は③となります。

【選択肢】
① ❌ apart ▶︎ apart from A :〜はさておき、別として
② ❌ different ▶︎ different from A :〜と違う
③ ⭕️ far ▶︎ far from A ( A は、名詞、動名詞、形容詞):少しもAではない
④ ❌ free ▶︎ be free from A:Aを免れている, Aがない  ※Aは「悪いもの・こと」
【問題文】
・Due to the rain, our performance in the game was  far from perfect.
「雨のため、試合での私たちのパフォーマンスは完璧からほど遠いものであった。」
※ due to the rain(雨のため)

〇問2 Emergency doors can be found at【 9 】ends of this hallway.
① both  ② each ③ either  ④ neither
※問題文から「 at both ends:両端に」となればいいので、① が正解です。

【選択肢】
・それぞれの選択肢でどんな意味になるか確認します。
① ⭕️ both ends:両端 ▶︎ both +複数形
② ❌ each ends ▶︎ each を形容詞として使う場合は、each +単数形
③ ❌ either ends ▶︎ either も形容詞として使う場合は、either +単数形
④ ❌ neither ends ▶︎ neither も形容詞として使う場合は、neither +単数形
※each, either, neither どれも「1つ1つ」に目が届いている、というニュアンス
があるので、形容詞で使うのであれば、次に来るのは単数形です。
・each end:それぞれの端で
・either end:いずれの端でも(2つのどちらを選んでも同じ結果である)
・neither end:どちらの端も〜でない

【問題文】
・Emergency doors can be found at both ends of this hallway.
「緊急用のドアはこの通路の両端にあります。」

〇問3 My plans for studying abroad depend on【 10 】I can get a scholarship.
① that  ② what  ③ whether  ④ which
※問題文から「私が奨学金を得られるかどうか次第だ:depend on whether I can get a scholarship」となるので、③が正解です。

【選択肢】
・それぞれの選択肢を入れた場合、どうなるかみてみましょう。
① ❌ that ▶︎ that +文 の形になるので、that は名詞節を導く接続詞と思われうが意味が通じない
※幾つかの例を除いて、前置詞( on )の後ろにthat節が来ることもありません。
② ❌ what ▶︎ what +文の形になると、関係代名詞と思われるが意味が通じない
③ ⭕️ whether ▶︎ whether +文の形になると、「〜かどうか」という意味の接続詞
④ ❌ which ▶︎ which +文の形になると、関係代名詞と思われるが先行詞がない

【問題文】
・My plans for studying abroad depend on whether I can get a scholarship.
「私の留学の計画は、奨学金を得られるかどうか次第だ。」
※ depend on 〜:〜によって決まる、〜次第だ

〇問4 Noriko can speak Swahili and【 11 】can Marco.
① also  ② as  ③ so  ④ that
※問題文から、「マルコも話せる:so can Marco」となると意味が通じるので、③ が正解です。

【選択肢】
・ここでは、「Noriko も話せる」+「マルコも」となればいいことがわかります。
・それぞれの選択肢を入れるとどうなるか見てみましょう。
① ❌ also can Marco ▶︎  also に、このような倒置をして「〜も」という使い方はない
② ❌ as can Marco ▶︎ as に、このような倒置をして「〜も」という使い方はない。
③ ⭕️ so can Marco ▶︎ 前の文を受けて、「Aもそうである」So +助動詞+A の表現がある
④ ❌ that can Marco ▶︎ このままでは、that が主語のように見えるが can の後ろに動詞が
-がないので、意味が通じない。

【問題文】
・Noriko can speak Swahili and so can Marco.
「時間がないので私たちはその文書を変更した方が良い。」
※ So +助動詞+A. 「Aもそうである」
※ So +A +助動詞.「Aはそうである / その通りである。」👉同意や賛成を表す

〇問5 To say you will go jogging every day is one thing, but to do it is【 12 】.
① another  ② one another  ③ the other  ④ the others
※問題文から「それをすることは別のことだ:to do it is another」となるので、①が正解となります。

【選択肢】
・ここでは 前の文の one thing との関連で、another を選ぶのですが、それぞれの選択肢を
見てみましょう。
① ⭕️ another ▶︎「別のもの」:「言うこと」と「すること」は別なことだという意味
② ❌ one another ▶︎「お互い」:意味が通じません
③ ❌ the other ▶︎「もう片方のもの」:one (thing) と the other との組み合わせで、
-2つのあるものの「一方」がこうで、「もう一方」がこうである、と言う時の表現で
-意味が通じません
④ ❌ the others ▶︎「他のものすべて」:others と複数形になっているので、
-to say 〜. 以外のすべてのこととなるが、to say 〜. 以外のことは「1つしか」
-ないので意味が通じません。

【問題文】
・To say you will go jogging every day is one thing, but to do it is another.
「毎日あなたがジョギングをするつもりだと言うことと、それをすることは
別なことだ。」

※【選択肢】の解説では、くどく説明しましたが、
another の意味に「別なもの」というニュアンスがあることを知っていれば、
それだけで正解が導かれます。

 

今回はここまで。

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