センター試験の10回目、第3問Bの続きです。
今回は前回の続きで、「第3問B【31】」の問題を詳しくみていきしょう。
B【31】:会話の流れに合う適切な英文を選ぶ問題
次の会話は、慈善活動の企画に関して大学生たちが行ったやりとりの一部である。【30】~【32】に入れるのに最も適切なものを、それぞれの①~④のうちから一つずつ選べ。(前回の Jenna の会話から続けます。)
Jenna:
– Yeah, I think that it could work in Japan, too.
Rudy:
– Here, many students do part-time jobs for local businesses. They might work at a restaurant or convenience store. Odd jobs are different. You’re more like a kind of helper. It’s a casual style of working. You get paid directly by the people you help, not a company. And you can decide which jobs you want to do.
Maya:
– But isn’t it dangerous? Usually, people are unwilling to enter a house of someone they don’t know. And what happens if you don’t get paid? How can you get the money you earned?
Rudy:
– Not all jobs are inside the house. You can choose the kind of work that you’re comfortable with. In my experience, I never got cheated. Basically, we work for people in our own community, so we sort of know them. Often, they are older people who have lived in the neighborhood a long time. And I always got paid in cash, so I was excited to have money to spend.
Teresa:
– There are a lot of seniors in our community. I’m sure they’d be happy to have someone
do the heavy lifting, or even just to see a friendly face around. I really doubt that they would take advantage of us. In general, don’t you think most people are honest and kind?
Akira:
– It sounds like we shouldn’t be too worried because 【31】
① elderly people would feel uneasy about our work
② it’s embarrassing to ask our neighbors for work
③ there’s little risk in working within our community
④ we can be safe if we work for a company in town
B【31】の解答・・・6点
・Bには、【30】~【32】の3問がありますが、配点は各6点で計18点満点です。
B【31】-3
第3問ーB【31】の解説
それではさっそく解説に入りましょう。
Jenna:
– Yeah, I think that it could work in Japan, too.
Rudy:
– 【前】Here, many students do part-time jobs for local businesses. They might work at a restaurant or convenience store. ①Odd jobs are different. ②You’re more like a kind of helper. It’s a casual style of working. You get paid directly by the people you help, not a company. And you can decide which jobs you want to do.
Maya:
– 【前】But isn’t it dangerous? ①Usually, people are unwilling to enter a house of someone they don’t know. ②And what happens if you don’t get paid? How can you get the money you earned?
Rudy:
– 【前】Not all jobs are inside the house. ①You can choose the kind of work that you’re comfortable with. ②In my experience, I never got cheated. Basically, we work for people in our own community, so we sort of know them. Often, they are older people who have lived in the neighborhood a long time. And I always got paid in cash, so I was excited to have money to spend.
Teresa:
– 【前】①There are a lot of seniors in our community.②I’m sure they’d be happy to have someone do the heavy lifting, or even just to see a friendly face around. I really doubt that they would take
advantage of us. In general, don’t you think most people are honest and kind?
Akira:
– 【前】It sounds like we shouldn’t be too worried because 【31】.
① elderly people would feel uneasy about our work
② it’s embarrassing to ask our neighbors for work
③ there’s little risk in working within our community
④ we can be safe if we work for a company in town
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【トピックと これまでの意見は?】
・前回の確認となりますが、
ここでのトピックは「慈善活動の企画」に関してです。
👉その中でも特にピックアップされたのが
how to raise money for our annual charity event とあることからも分かるように
ー「毎年恒例の慈善活動のイベントにかかる費用の調達の方法でした。
・そこで、出てきたのが、
Teresa による odd jobs の提案でした。
・Akira(おそらく日本人)が Odd jobs を知らなかったので、
Jenna が odd jobs の説明をする、という流れでした。
【今回の会話の流れ分析】
ここの部分を押さえた上で、問題文を確認しましょう。
ここでは、話題がすでに odd jobs が中心となってしまっているので、
ーそれぞれの会話を色分けしてますが、
【前】→「前の発言(者)」に対する意見、考え
① → 簡潔な「自分」のodd jobs に対する意見
② → ①に対する具体的な例、理由、追加
として明示しました。
Rudy は、
-前の発言者( Jenna ) の「日本でも odd jobs でうまくいくと思う」という意見に対して、アルバイトとの違いを説明しています。【前】の部分でアルバイトの話題を出して、それとは違うと①で述べています。
Maya は、
-前の発言者( Rudy ) の②での具体的な説明に対して【前】の部分で、「心配である」と発言し、一般的に人はそう思う理由を①で述べ、その後にさらに具体的に心配事を示しています。
それに対して
Rudy は、
-前の発言者 ( Maya ) の「家の中に」という心配事の中心部分に対して
【前】の部分で、「そうではないこと」と発言します。「そうではない」主な理由を①で述べ、
②では具体的な自分の経験から、その例を示しています。
Teresa ( odd jobs の最初の提案者 ) は、
– 前の発言 ( Rudy ) の発言を補足するために、【前】の部分で community を取り上げて、
危険性が少ないことを述べています。
このような流れを押さえた上で、選択肢の内容を確認しましょう。
【選択肢の内容】
今回は、最後の Akira の部分で「【31】だから私たちは心配しすぎるべきではないように聞こえる」
と言っています。ここから、①~④の選択肢から、基本的に “odd jobs” を肯定するような内容が
【31】に入ることがわかります。
それぞれの内容は下記の通りです。
①高齢の人たちは私たちの仕事に不安を感じるだろう
②私たちの隣人に仕事を頼むことは困惑させる
③私たちのコミュニティ内で働くことにはほとんどリスク(危険性)はない
④私たちは町にある会社のために働くなら安全になり得る
この中で、“odd jobs” に肯定的な内容のものは、明らかに③しかないので、
明らかに、③が正解です。
【会話文の逐語訳】
Jenna:
-私はそれが日本でもうまく行くことができると思います。
Rudy:
a:ここでは、たくさんの生徒が地域の会社でアルバイトをしています。
b:彼らはレストランやコンビニで働いているかもしれません
c:odd jobsはそれらと違います。
d:よりヘルパー(お手伝い)のようなものなのです。
e:ちょっとして、気張らない仕事のスタイルなのです。
f:odd jobs では会社ではなく、あなたがお手伝いをする人から直接お金をもらいます。
g:そして自分がしたい仕事を自分で決めることができるのです。
Maya:
a:でもそれって危険ではありませんか。
b:普通、自分が知らない人を家に入れたがる人はいないよ。
c:それにもしお金を貰えないならどうなるの?
d:あなたが稼いだお金をどうやって手に入れることができるの?
Rudy:
a:全部の仕事が家の中、というわけではないんだよ。
b:自分が心配がない種類の仕事を選ぶことができるんです。
c:私の経験では、一度も騙されたことはありません。
d:基本的に、私たちは、自分自身のコミュニティの中の人々のために働くのです。
だから、ある程度私たちは彼らを知っているのです。
e:またよく、彼らは長い間近隣に住んでいる高齢の人です。
f:そして私はいつも現金でお金をもらっていたので、私は、使うためのお金を
手に入れることができてワクワクしていました。
Teresa:
a:私たちのコミュニティにはたくさんの高齢者がいます。
b:彼らは誰かが重いものを運んだりしてくれるのが嬉しいですし、周りにいる優しい顔を
見るだけでさえも嬉しいことに間違いありません。
c:私は彼らが私たちのことを利用するであろうということには本当にあり得ないと思います。
d:一般的には、たいていの人は正直で優しいとあなたは思わないのですか。
Akira:
a:【31】私たちのコミュニティ内で働くことはほとんどリスクがないから心配しすぎる必要な
ないということのようですね。
【チェックしたい表現・語句】
Rudy:
a → do part-time jobs:アルバイトをする
Maya:
b → be unwilling to 〜:〜する気になれない
Rudy:
b → be comfortable with 〜:〜に安心していられる、不都合がない
d → sort of :ちょっと、多少
f → in cash:現金で
Teresa:
b → have +人+動詞の原形:人に〜させる
c → take advantage of 〜:〜を利用する、〜につけ込む、欺く
今回はここまで。
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