入試センター試験2020⑪第3問B【32】

センター試験の11回目、第3問の最後です。

今回は前回の続きで、「第3問B【32】」の問題を詳しくみていきましょう。

なお、第3問の配点は全部で33点です。

B【32】:会話の流れに合う適切な英文を選ぶ問題

次の会話は、慈善活動の企画に関して大学生たちのやりとりの一部である。【30】~【32】に入れるのに最も適切なものを、それぞれの①~④のうちから一つずつ選べ。(前回の Akira の会話から続けます。)

Akira:
– It sounds like we shouldn’t be too worried because 【31】.

Dan:
– Is it OK to get paid for volunteer work? Shouldn’t we work for elderly people out of the goodness of our hearts? I think helping people is its own reward.

Kana:
– If we explain our purpose clearly from the beginning, to raise money for the charity, I
think people will be glad to help us. And it’s not like we’re charging 5,000 yen per hour.
Why don’t we suggest 500 yen per hour? It’s a lot more reasonable than asking some company to do the job.

Maya:
– Don’t you have to pay any taxes? What happens if the government finds out?

Jenna:
– I don’t think we’re breaking any laws. That’s the way it works in the US, anyway. Just to
be on the safe side, though, let’s ask someone at the city tax office.

Akira:
– OK, thanks for all of your great ideas. I think we made a lot of progress.  According to
the suggestions made today, it looks like our next step is to 【32】. Right?

① consider being totally honest with each other

② look for part-time jobs that have high wages

③ provide useful services for free to neighbors

④ think of a plan that works for our local area

Jenna:
– Sounds good.

~これで第3問Bは終了です。

 

B【32】の解答・・・6点

・Bには、【30】~【32】の3問あありますが、配点は各6点で計18点満点です。

B【32】ー

第3問ーB【32】の解説      解説に入ります。

Akira:
– It sounds like we shouldn’t be too worried because 【31】.

Dan:
【前】Is it OK to get paid for volunteer work? Shouldn’t we work for elderly people out of the goodness of our hearts?  I think helping people is its own reward.

Kana:
【前】If we explain our purpose clearly from the beginning, to raise money for the charity, I think people will be glad to help us. And it’s not like we’re charging 5,000 yen per hour.  Why don’t we suggest 500 yen per hour?  It’s a lot more reasonable than asking some company to do the job.

Maya:
【前】Don’t you have to pay any taxes? What happens if the government finds out?

Jenna:
【前】I don’t think we’re breaking any laws. That’s the way it works in the US, anyway.  Just to be on the safe side, though, let’s ask someone at the city tax office.

Akira:
【前】OK, thanks for all of your great ideas.  I think we made a lot of progress.  According to the suggestions made today, it looks like our next step is to【32】. Right?

① consider being totally honest with each other

② look for part-time jobs that have high wages

③ provide useful services for free to neighbors

④ think of a plan that works for our local area

Jenna:
– Sounds good.

【トピックと、今までの会話の流れは?】

・前回の確認となりますが、
ここでのトピックは「慈善活動の企画」に関してです。
👉その中でも特にピックアップされたのが
how to raise money for our annual charity event とあることからも分かるように
「毎年恒例の慈善活動のイベントにかかる費用の調達の方法でした。

・そこで、出てきたのが、
Teresa による odd jobs の提案でした。

・Akira(おそらく日本人)が Odd jobs を知らなかったので、
Jenna が odd jobs の説明をする、をしていました。

・それに対して
Rudy が「アルバイトと odd jobs の違い」を説明、をしました。

・それを聞いた Maya は
「それは危険じゃないの?」と心配します。

・それに対して Ruby は
「安全は仕事を選べること、そして自分の経験」を述べます。

・それに対して Teresa は、Ruby の補足として
「community における安全性」を述べて、
Akira が「今までのやり取りの感想」を述べます。

👉このように、話題は odd jobs に焦点化され、
odd jobs を実施した場合のいろんな問題点を話し合う展開になっています。

【Dan, Kana の odd jobs に対する意見】

上記の内容を押さえた上で、問題文の理解をしましょう。
ーMimi, Sally の会話を色分けしていますが、
【前】「直前の発言(者)」に対する意見、考え
 → 簡単な「自分」のトピックに対する意見
  → 【前】や ①に対する具体的な例、理由、追加
を意味しています。

Dan は、
– odd jobs を volunteer work と捉えて、【前】の部分で疑問を示し、  で自分の意見を述べます。

Kana は、それに対して
【前】の部分で、Dan の疑問に対する1つの解決策を述べます。そして新たな提案を ① で述べ 、その提案を で補強しています。

それを聞いていた Maya は、
Kana の意見に対して【前】の部分で、「tax の問題」を心配します。

Maya の心配に対して
Jenna が大丈夫であろう、と意見を述べます。

最後に、今までのやりとりを全て聞いていた
Akira が、ここまでの決断を出します

ここまで、理解すれば、ほぼ全ての流れを把握したことになると思います。

【選択肢の内容】

・選択肢がある、最後の Akira の発言をみると
“OK, thanks for all of your great ideas.  I think we made a lot of progress. According to
suggestions made today, it looks like our next step is to【32】. Right?” と言ってます。
-内容は、
「わかりました、みんなの素晴らしいアイディア、ありがとう。私たちはこの話し合いがとても進んだと思います。今日なされた提案からすると、【32】することが私たちの次のステップのようですね?と言っているので、【32】には「odd jobs をどうするか」が入るということを押さえておきましょう。
※ただし、話の展開から、「odd jobs を実施する方向」で動いていることも押さえておきましょう。

それぞれの選択肢の内容は下記の通りです。

①お互いに完全に正直であると考える(こと)
②高い賃金のアルバイトを探す(こと)
③隣人に無料で役立つサービスを提供する(こと)
④自分たちの地域で働く計画を考える(こと)

【32】に「odd jobs を実施する方向の内容」が入るのだから
①はodd jobs と関連がないようなので、違います
②のアルバイトと odd jobs は違うものなので、違います
③では、「無料」では慈善活動の資金を儲けることができないので、違います

👉消去法で行くと、
④が正解となります。
※④の「自分たちの地域で働く計画を考える(こと)」は、あいまいな表現になっていますが、
「自分たちの地域」という部分は、community のことを指していると考えると、odd jobs とは
表現されていませんが、「自分たちの community で odd jobs をする計画を考える(こと)」と
解釈できるので、正解となります。

【会話の逐語訳】

Akira
– 私たちのコミュニティ内で働くことに危険性はほとんどないから心配するべきではない
ように思われる。
Dan:
a:ボランティアの仕事でお金をもらうというのはOKなのですか。
b:私たちは善意から高齢者のために働くべきではないの?
c:私は人の手伝いすること、それ自体が報酬だと思います。
Kana:
a:私たちが最初から、慈善活動のために資金集めという目的を説明すれば、人々は私たちを
喜んで手伝ってくれると思います。
b:そして、それは私たちが時給5000円を求めているようなものではないのです。
c:時給500円ではどうでしょう。
d:それは会社にその仕事をお願いするよりはるかにリーズナブルです。
Maya:
a:税金は払わなくていいの?
b:政府(税務署)がもし見つけたら、どうなるの?
 Jenna:
a:法律に反しているとは思いません。
b:いずれにせよ、それはアメリカではうまく行った方法なんです。
c:けれども、安全を期して、町の税務署にたずねてみましょう。
Akira:
a:わかりました、みんなの素晴らしいアイディア、ありがとう。
b:私たちはこの話し合いがとても進んだと思います。
c:今日なされた提案からすると、【32】することが私たちの次のステップのようですね?

Jenna:
a:良さそうですね。

【チェックしたい表現・語句】

Dann:
b → out of the goodness of one’s hear(s):善意から

Kana:
a → from the beginning:最初から
c → Why don’t we 〜?:〜どうでしょう?(提案)
d → ask 人 to 動詞の原形:人に〜することを頼む

Jenna:
c → to be on the safe side:安全策をとって、大事をとって

Akira:
c → according to 〜:〜によると
c → look like :〜のように見える

 

これで第3問は終了です。

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