1学年1学期のポイント、今回が最後です。
今までの、ポイントの項目だけ確認すると、
ポイント1 外国語活動を土台に
ポイント2 be動詞と一般動詞の違い
ポイント3 be動詞の基本的な構造
ポイント4 一般動詞の基本的な構造
でした。
次のポイントは、
ポイント5 基本的なフォニックスの理解
です。
これは、
小学校の外国語活動と中学校の英語をつなぐ大きな橋であり、
4技能のうち「読む・書く」力の土台となるものだと思います。
小学校では、「あんなにたくさん言えた英語」が
わからなくなるのは、
音声と文字をつなげる「フォニックス」の指導を
意識してないからであり、
そこから「英語が読めない、書けない」が始まり、
「英語嫌い」という恐ろしい世界へと
生徒たちは、突入してしまうのです。
私は、「フォニックス」という言葉を使いますが、
何もそこまでかしこまらずに、
単に「音と文字」の関係を子供たちに
指導する必要はあると思います。
例えば、Total English(学校図書:2016年のもの)の1年のテキストの
Let’s Start というページでは、
「つづりと発音 A」「つづりと発音 B」という箇所があり
・hat h + a + t
・big bag
などのようにフォニックスの基本的な部分を
シンプルに導入しています。
こういう指導を継続することにより、
基本的なフォニックスを身に付けさせ、
基本的な単語を読み、書けるように
することは、必要です。
最後のポイントは、
ポイント6 classroom English の充実
です。
実は、クラスルーム・イングリッシュは、
小学校でもかなりの先生方が
上手に使っています。
外国語活動が「聞く・話す」活動を中心とした
ものなので、それを充実させるためには、
どうしても、クラスルーム・イングリッシュを
多用する傾向が強いようです。
一方、中学校では、
従来の訳読式中心、文法中心の授業を
行っている先生方も少なくなく、逆に
クラスルーム・イングリッシュを、
上手に使っていない場合が多いようです。
ですから、
中学校でも、小学校の先生方と同じように
できるだけ多くの英語を使いましょう。
1年生の1学期であれば、
・あいさつ
・簡単な指示(命令文)
・Do you ~ ? の質問
などを工夫して。
また、できるだけ多く
意味のある「聞く・話す」場面を設ける
ようにすることは大切です。
また、
授業の導入で、ピクチャー・カード等を用い、
オーラル・イントロダクションを行い、
生徒とインタラクションを取りながら指導するのも
よい指導法だと思います。
そうすることにより、
英語の「聞く・話す」力の土台を
築くことができると思います。
こうやって、
1学年1学期で押さえたいポイントを
考えてみると、どれも
英語を学ぶ上での
礎となるものなので、
教師が授業を行うときには、
いつもチェックしなければいけない
ポイントと同じなのだということに
気づきます。
逆に、
それだけ、1年生の1学期が
重要な時期であるということ
なんですね。
次回は、
2学年の1学期に押さえたいポイントを
取り上げます。
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