1学年2学期のポイントの3回目です。
今までのポイントを項目だけを確認すると、
ポイント1 複数形の概念を押さえる
ポイント2 3単現の概念を押さえる
でした。
今回は
ポイント3 人称代名詞の変化
です。
日本語には、人称代名詞の変化がありません。
単に助詞が変わるだけで、
ー私・は、私・の、私・を/に、などようにー
すべて対応できてしまうので、
人称代名詞が使い方で、形が変わる
ということに生徒にはものすごい違和感があるはずです。
これは中1の英語学習のもう1つの「山」と言えるかもしれません。
私は、現役の英語教員であった時は、
1年生の2学期には、「人称代名詞の変化」を覚えさせてしまうようにしました。
2学期の英語の授業の最初に、「帯学習」として、
まるで、志村けんのように(かなり古い例えですみません)、
I – my – me – mine
you – your – you – yours
she -her – her – hers
を呪文のように唱えさせ、暗記させます。
毎時間の最初に2分程度とって、
終わった後は、覚えたどうか確認するために、生徒を指名して練習の成果を発表させます。
それほど時間をとることのない活動で、
子どもたちは、このような単純な暗記活動は比較的喜んで取り組むので、効果もあります。
ただし、「人称代名詞の変化」は丸暗記させてもだめです。
ポイントは、「人称代名詞の変化」はどこで使うのか、という場所も一緒に覚えさせることです。
人称代名詞の変化とその置き場所
私は、生徒に対して、
人称代名詞は、その置く場所で形が変わる
と教えていましたので、
「どこに置くとき、どのような形を使うのか」というのも最初に説明しました。
I – my – me – mine であれば、
主格ー所有格ー目的格ー所有代名詞 という文法用語になるのですが、
主格:「~は」の形、それ1個で文の最初に来れる(主語)
所有格:「~の」の形、所有格+名詞で使われる
目的格:「~を /に」の形、動詞や前置詞の後ろで「目的語」として使われる
所有代名詞:「~のもの」という形、これ1つで名詞で、様々な場所で使われる
というように基本的にその代名詞の使われ方を示した上で、
暗記活動を行いました。
そして定着のさせ方
・ここまで来たら、後は生徒に人称代名詞の変化が「定着」できるように、
一工夫しましょう。
例えば、
①暗記活動をしている時に、
ーある人称代名詞の変化を指定して、簡単な例文を作らせる。
②暗記活動後に、
ー黒板に例文を示しどの代名詞の形が来るのかをクイズ形式で出題する。
③定期テストにおいても、人称代名詞の問題を出す。
などのようなことを、
繰り返し指導することにより、少しずつ定着させていきます。
人称代名詞の変化は、
全く理解できない子どもも以外と多いので、中1の最初だけの指導で終わってはいけません。
やはり語学は、繰り返し基本を確認することにより上達していくので、あきらめずに指導していきましょう。
1人称、2人称、3人称も意識させましょう
・最後に、英語は「I」と「you」とのコミュニケーションを土台にしているという
ことも意識させるため、「人称」という言葉も触れておきましょう。
1人称:話し手のこと
👉【私/私たち:I , we】
2人称:聞き手のこと
👉【あなた/あなたたち:you】
3人称:その場にいない人・もの
👉【彼/彼女/それ/かれら・それら:he, she, it, they】
このように提示し、説明することにより
「3人称・単数」に対してもより強く意識するようになると思います。
最後に時・天候を示す it について
また、中1では、早い時期から
時・天候を示す it
が使われています。
特に、
【天候のたずね方】How is the weather today? It‘s fine.
【時間のたずね方】What time is it now? It‘s nine ten.
【曜日のたずね方】What day is it today? It‘s Friday.
【日にちのたずね方】What’s the date today? It‘s November 30th.
などを一緒に、授業最初のウォームアップとして、
みんなで確認していくような活動を行えば、
すぐに、it は天候や時を示すのだということが
意識されると思います。
このような部分もぜひポイントとして押せえておきたいものです。
今回はここまで。
「1学年の2学期に押さえたいポイント」は「①」から「④」まで
あります。下記にリストアップしますので、興味があるのものが
ありましたら、どうぞクリックしてお読みください。
①複数形の概念を押さえる
②3単現の概念を押さえる
④WH疑問文とその答え方
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