中1英語の「書く力」について③~私の実践例から

それでは、入門期の「書く力」の指導法の具体例を
紹介します。

実践例から

「英語が書けない!」は「英語が読めない!」と同じ。
ーよく英語が苦手な子は、苦肉の策として
教科書の読み方をカタカナで書いたりしていますね・・・
私は、そういう教科書を見ると、
「この子にとって、英語は、アラビア語のような
未知の言葉にしかみえないのだろうな」と思い、
悲しい気持ちになります。

ひたすら、手首の運動(※単語練習を10回書きなさい、というだけの
宿題のことです)をしても、
英語の音と文字の一致をさせなくてはいけません。

私の場合は、
中1の入門期に、アルファベットの導入と
同時にフォニックスの基礎(松香フォニックス使用)を導入
していました。
以下、実践例を列記します。

①アルファベットの「名前読み」と「音読み」の指導

ー「名前読み」と「音読み」があることを教え、授業の
最初の2,3分の時間を使って、リズムに合わせて
覚えていき(“a” says “a, a, apple.” のようなフレーズで、
a ~zまで言っていくトレーニングです。※aは「名前読み」
aは「音読み」になっています)、耳も鍛えていきます。

②3、4文字英単語を音から推測して書く練習

ー①がある程度、身に付いたら、3文字英単語(cat, dog 等)、
4文字英単語(cake, tree 等)を、学んだフォニックスを活用し
英語を書く練習をします。(回数ではありません)
※あくまでも、「音を聞いて、単語を書かせる」ことが大事です。
(cat であれば、cと a と t の「音読み」でつなげていくと、
単語が書けます。)
→これを、繰り返し指導することにより、
単語の機械的な暗記から、脱却します。

③この指導は、1学期の間、帯学習として繰り返し指導

④2学期もこの指導を継続

ー1学期で学んだフォニックスを活用し、教科書の進出単語も、
どのように読むかを生徒に繰り返し予測させます。そうすることにより、
単語は暗記ではなく、「正しく発音できたら、書ける」という経験を
させます。
※初見のテキストの英文を黙読させ、自分が読めない単語にアンダーライン
を引かせます。設定時間が終わり、読めない単語があった生徒には、
どの単語が読めないかを、確認します。
→その単語の発音は、教師から一方的に教え込むのではなく、
その単語を「読めた」他の生徒に聞いて、フォニックスを用いて
確認します。・・・その後、音源をみんなで聞いて、再確認します。

⑤2年生、3年生でも繰り返し指導

このような指導を繰り返すことにより、
生徒たちは、
「英語が読める」、だいだい「英語が書ける」という
自信を持ち始めます。
※教師から一方的に教えるのではなく、
学んだものを活かして、こうではないか、ああではないか、
と迷い、少しずつフォニックスのルールも増やしていくことにより
時間をかけて、音声と文字の一致につなげていくのです。

小学校の外国語活動を、どれだけ頑張ったとしても
中学校の英語教員がこの接続の部分を工夫して、指導しないと
意味がないのです。

「書く力」について、書いていたのに「読む力」にも
触れてしまいました。
次回は、この「読む力」についてもっと焦点を置いて
お話します。

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