1週間の「ラジオ英会話」の文法的な部分を、
分野ごとに分けて、まとめています。
11月からは、「時表現」について学習し、
第 2、3 週では「過去形」について放送されたので、それをまとめました。
「過去形」のまとめ
・ 時表現は、ほとんどの文に現れる頻用l表現。しっかり理解すれば、文の意味をとらえる
解像度が上がり、さらに自信を持って英会話ができることを目指し、頑張りましょう。
今回は、「過去形」についてです。
Lesson 149 過去形 ① 丁寧表現
過去形 ① 丁寧表現
※過去形:「遠く離れた」イメージを持つ形
▶︎このイメージが単に「過去」を表すにとどまらない、過去形の持つ豊かな使い方を支える
◎「丁寧さ」ー「本来言いたいことから距離をとる」ことから生じる
▶︎ここから「過去形」は、相手に距離をとった「丁寧さ」のニュアンスを含むのです。
[Key] Would you turn down the volume for a second?
※少しの間、音量を下げていただけますか。
👉この文の、Would you 〜?は「〜していただけますか」を表す丁寧表現。ストレートな命令文
より、相手の意思を尋ねる形にした WIll you 〜?、過去形によりさらに距離をとった
Would you 〜?が丁寧になるのはそのためです。
① Could you please stay in your seat? <席から離れないでいただけますか?> – Will / Would you 〜?と同様に、Can / Could you 〜?も使えます。please を加えると 丁寧度はさらに上がります。 |
② Would you mind holding the door? <ドアを押さえていただけますか?> – Would you please 〜?と同等の丁寧さ。mind によって相手の心情への配慮が感じられるから。 「いいよ。」と答える場合、No, not at all. など、no が基本となります。 |
③ I was wondering if you could give me a hand. <手をお貸しいただけないかと思うのですが。> – I wonder [I’m wondering / I was wondering] if 〜も丁寧表現。「〜かどうかと思う」という 独り言の体裁が、遠回しな丁寧さにつながります。I was wondering if が最も丁寧。「過去に ちょっと思っただけなのですが」と、最も「距離」が感じられるから。 |
Lesson 151 過去形 ② 控えめな過去の助動詞
過去形 ② 控えめな過去の助動詞
※過去形:「遠く離れた」イメージを持つ形
▶︎このイメージは、助動詞の過去形の持つ「控えめ」なニュアンスにつながります。
[Key] It could be Hyde Park.
※それはハイドパークかもしれません。
👉この文の could は、現在形 can の現実的で強い「可能性がありますよ・そうなりえます」に対し、
「そうしたこともありえるかもしれません」。過去形の持つ距離感が、can の強さから距離をとった
控えめな意味となっているのです。
① David can / could do that. <デイビットならそれができます / できるかもしれません。> – この could は「能力」の can の控えめバージョン。 |
② He won’t / wouldn’t say that. <彼はそんなこと言いませんよ / 言わないでしょうね。> -「予測」の will とその控えめ表現 would の対比です。 |
③ I may / might need your help. <私は、あなたの手助けが必要になるかもしれません / ひょっとすると必要になるかもしれません。> –「推量」の may。might は「ひょっとすると〜かもしれない」となり、may よりも可能性が グッと落ちます。 |
これで、「過去形」について終了です。
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