前回の続きから。
次は、英文の構造から、
WH疑問詞が、何の情報を得るものなのかを
確認したいと思います。
5つの成分とWH疑問詞との関連
まず、基本的な英文の構造、語順は
①主語 +②動詞 +③目的語/補語 + ④場所 +⑤時
という5つの成分からできています。
これからすると、
①主語(文の主体)をたずねたい時は、
→ 基本的には who / what を使います。
※もちろん、「人」の時は “who”、「物」の時は “what”
を使います。
②動詞(動作)をたずねたい時は、
→ 基本的には what と do を使います。
③目的語(動作の対象物)をたずねたい時は、
→ 人であれば who、物であれば what を使います。
・補語(名詞や状態を示す)をたずねたい時は、
→ 名詞であれば、what/who、状態であれば how を使います。
④場所をたずねたい時は、
→ 基本的には where を使います。
⑤時をたずねたい時は、
→ 基本的には when を使います。
これを使って、少し確認してみましょう。
例文を使って、「5つの成分」の情報を得よう
例文 Kim sang a lot g of Japanese songs on the beach last night.
→日本語の意味:キムは昨夜浜辺でたくさんの日本の歌を歌いました。
これを成分分けすると、
①主語 Kim / ②動詞 sang / ③目的語 a lot of Japanese song /④場所 on the beach
/⑤時 last night.
となります。
これを用いて、
①「だれが、そんなことをしたのか」と聞きたい時は、
Who sang a lot of Japanese songs on the beach last night?
※ Kim → who に変わって疑問文
②「キムは、浜辺で昨夜何をしたのか」と聞きたい時は、
What did Kim do on the beach last night?
→ sang a lot of Japanese songs → what / do に変わって疑問文
③「キムは、浜辺で昨夜何を歌ったのか」と聞きたい時は、
What did Kim sing on the beach last night?
→ a lot of Japanese songs → what に変わって疑問文
④「キムは、どこで昨夜そんなことをしたのか」と聞きたい時は、
Where did Kim sing a lot of Japanese songs last night?
※ on the beach → where に変わって疑問文
⑤「キムは、いつ浜辺でそんなことをしたのか」と聞きたい時は、
When did Kim sing a lot of Japanese songs on the beach?
※ last night → when に変わって疑問文
というように、様々な情報を聞ける言い方ができます。
このように、
1つの英文から、様々な情報をたずねる WH疑問文が
つくれるような力がつくと、もう大丈夫。
答え方もわかるようになります。
これから、そうなるように1つ1つ見ていきましょう。
さて、このようにWH疑問文を作ってみると
2つの大きなルールがあることが分かります。
WH疑問文の2つのルール
1つは、
①WH疑問詞が必ず、文頭に来ていること
そして、2つ目は
②基本的に WH疑問詞+疑問文?の形であること
です。
①は、
質問者が、「何の情報を必要としているか」を最初に
示すために、必ず一番最初に来ています。
そして②は、
「たずねる文」なのですから、疑問文の形であることが
当然です。
ただし、これには例外があって、
「WH疑問詞が主語」の場合で、
WH疑問詞=主語、なので次には(主語の次ですから)動詞がくる、
という形になります。
上記の例文でいうと、①の
Who (=主語) sang (=動詞) a lot of Japanese songs on the beach last night?
がそれに当てはまります。
今回はここまで。
次回から、疑問詞1つ1つをさらに
具体的に取り上げます。
「WH疑問文」の「基礎編」は「①」から「④」まであります。
どうぞ、下記の中で興味ある記事にクリックしてお読みください。
WH疑問文について〜①基礎編その1WHって?
WH疑問文について〜③基礎編その3「答え方」
WH疑問文について〜④「疑問文」とその「答え方」の確認
コメント