少し間が空きましたが、
「動詞を知る」の7回目。
このシリーズは、
①「動詞」の性格:「動詞」とは何か
②「be動詞」の性格:be動詞は、「=」の役割 ☞ 第3文型S+V+Cについて
③「be動詞」と似た働きをする「一般動詞」:オーバーラッピング型
④「一般動詞」の性格・・・自動詞と他動詞
:第1文型S+V(自動詞)と第3文型S+V+O(他動詞)について
⑤他動詞+目的語+目的語その1:第4文型S+V+O+Oについて
⑥他動詞+目的語+目的語その2:第4文型S+V+O+Oについて
~のように、「動詞」を扱うことにより、英語の基本文型と呼ばれる5文型のうち
第1文型から第4文型を取りあげてきました。
目的語に「説明」を加える第5文型
・似ていいる形の第4文型(S+V+O+O)は、
◎「目的語」の「移動先」や「受益者」を示す表現 であって
「目的語」の「説明」をする文型ではありません。
第5文型の一番の特徴は、この
「目的語」がどんなものであるかを示す「説明語句」を加える形である、ということです。
(この「説明語句」がSVOCの「C:補語」にあたります。)
これを符号を用いて示すと
第5文型:主語+動詞+目的語=(目的語の)説明語句 となります。
※この文型の下線部の部分(目的語=説明語句)は、
第3文型におけるSVCの、「主語」と「目的語」の関係と同じです。
☞この部分に関して、更に知りたい方は下の記事を参考にしてください。
今回の第5文型は、
この「目的語=説明語句」の部分に注目して説明していきます。
その1 説明語句が「名詞」の場合
文法書では、この形が第5文型の例としてよく挙げられています。
例えば、
①彼をケンと呼ぶ
・・・であれば 「彼を(him)=ケンと(説明語句)」呼ぶ となります。
☞ We call him Ken.(him = Ken)
②彼女が退屈な人だとわかった
・・・であれば「彼女を(her)=退屈な人(a bore)だと」わかった となります。
☞ I found her a bore. (her = a bore)
~のような形になります。
これを call型と find型の2つに分ける例文を提示して確認しましょう。
① call 型
この型の動詞には、次のようなものがあります。
【call 型の動詞】「目的語」を「説明語句」と呼ぶ call(呼ぶ)、name(名づける)、elect(選ぶ)、declare(言明する、公表する) |
この動詞は、「目的語」の名前(ニックネーム)や役職などを伝える動詞です。
基本的な形は
主語+call 型動詞+人やもの(目的語)+その人の名前や役職(説明語句)
という形になります。
それでは、例文で確認しましょう。
※赤字が「call 型の動詞」、青字が「人やもの」、黄色い部分が「名前や役職」です。
ex.1 Let’s call this cat Tama.
◎この猫を「たま」と呼びましょう。
☞ this cat = Tama であることを意識しましょう。
ex.2 My grandfather named me Taro.
◎私の祖父が私を太郎と名付けました。
☞ me = Taro であることを確認しましょう。
ex.3 We elected him our representative.
◎私たちは彼を代表者に選びました。
☞ him = our representative であることを意識しましょう。
次の find 型も使い方は同じです。
② find 型
この型の動詞には、次のようなものがあります。
【find 型の動詞】「目的語」が「説明語句」であることがわかる find(わかる)、consider(考える、思う)、think(考える、思う)、believe(信じる) |
この動詞は、「目的語」が「説明語句」であることに☞「 気づく、思う、信じる」 ということを表現するものです。
基本的には、
主語+find 型の動詞+人やもの(目的語)+「目的語」に対する認識(説明語句)
という形になります。
それでは、例文で確認しましょう。
※赤字が「find 型の動詞」、青字が「人やもの」、黄色い部分が「目的語への認識」です。
ex.1 We consider her a great poet.
◎私たちは彼女は素晴らしい詩人だと思う。
☞ her = a great poet だと we が認識しているという意味です。
ex.2 I can’t believe him a liar.
◎私は彼をうそつきだとは信じられない。
☞ him = a liar だと I が認識できないというニュアンスです。
ex.3 They think what he said truth.
◎彼らは彼が言ったことは真実だと思う。
☞ what he said = truth だと they が認識しているという意味です。
今回はここまで。
第5文型の2回目「動詞を知る~⑧他動詞+目的語=説明語句その2」
は、下記をクリックすると読むことができます。
「動詞を知る」にはその他には5つのカテゴリーが
あります。興味がありましたら、下記をクリックして
ご覧ください。
👉動詞の性格
👉be動詞の性格
👉be動詞と似た一般動詞
👉一般動詞の性格
👉第4文型
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