中学校英語教師の実力③

今回は、
文科省が、英語教員を「求める英語教員」にするために
行った英語研修についてのお話から始めます。

中学校英語教員に対する悉皆の英語研修

前回お話した文科省の取り組みとして
10年ぐらい前に、全中学校英語教員に対して、
5年間をかけて夏休みと冬休みのうちの10日間程度を用いて、
Native Speaker との研修を悉皆で行いました。

わたしも当然、その研修を受けましたが、
確かに「一時的な刺激を与える」という意味では、
効果があったと思いますが、
その後の follow up が何もなかったため、
「だから何なの?」
「ひとまず研修終わったから、いつも通りの授業で」
と考えた人がほとんどだった思います。

教育は時間をかけて

今の文科省は、何度も言いますが、
子どもに対しても、
教員に対しても、
時間をかけて、成長させていく、という
イメージをもっていないようです。

だから、5年間で悉皆の研修を
10日間程度設定し、ALTなどを活用し
英語漬けにさせれば、教員の英語力はアップするはずだ、
などと思い付きの施策をするのです。

このような研修は確かに必要です。
それ以上に必要なのは、その後
教員が「学び続ける」教員になるための
中長期的な支援体制を構築することなのです。

それがないと
教員も成長することができませんし、
文科省が望む「英語力」を身に付けることも
容易ならないと思います。

6割の自信のなさの責任

ですから、
英語教員の6割が自信がないというのは、
文科省の責任なのです。

一体彼らはそのことを自覚しているのでしょうか。

今回はここまで。

 

「中学校英語教師の実力」は「①」から「⑤」まであります。
お時間がある方は、どうぞ下記をクリックして「④」もお読みください。

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