中1の英語学習の2つの山~be動詞と一般動詞の区別②

be動詞は、「=動詞」

前回では、be動詞を数学で言う「=」と同じ働きをしていると
捉え →「=(イコール)動詞」という別名をつけているという
話をしました。

それでは、一般動詞をどのように考えるのか、というと
「✖(かける)動詞」と呼んでいました。

一般動詞は、「✖動詞」

「✖(かける)」とは、何を指すののか。
2つのことを指します。
(1)主語に「意味をかける
(2)一般動詞には、布のようなものがかけられ、「do/does/did」が隠れている

◎(1)で、「動詞」の働きを意識づけ、(2)も示すことにより
否定文や疑問文の作り方を示す時の機能を、説明しやすくします。

✖(かける)を使って説明すると

「✖(かける)」という言葉には、
かなり無理があるのですが(もっといい表現があればいいのですが)
これを使うと、例えば、

I (do/does/did)✖ [持っている] +[持っているもの]
→ I (do/does/did) have a car.
※(do/does/did)の部分は、布で隠されていて見えません。

と、こんな感じでの示し方ができます。

一般動詞の否定文は・・・

否定文を教える時は、
<「not」は、その右側にあるものを否定する >という原則を教え、
be動詞 であれば S = not ~.
一般動詞であれば S <do/does/did> not ✖ (動詞の原形) ~.
となることを明示します。

◎✖動詞は、否定文・疑問文の時、隠れていたものが出てきて、
否定文の時→ not がつく、疑問文の時→一番前に出てきます。

一般動詞の疑問文は・・・

疑問文を教える時は、
<すぐ、疑問文だとわかるように、主語は最初にこない>という
原則を 教え、
be動詞 であれば = S ~?
一般動詞であれば <Do/Does/Did> S ✖(動詞の原形) ~?
のように教えていきます。

また、中1の段階では、
<1つの単文に、1つの動詞>という原則も示します。
「=動詞」(be動詞)と「✖動詞」(一般動詞)は一緒に出てこない。
(ing形は、動詞が変化した形で、形容詞のようなもの、という捉え)

このようなことを、
中1の入門期に指導しておくと、
よくある間違いの文として挙げられる

Are you have a pen? (正解 → Do you have a pen?)
I am not like this cake. (正解 → I don’t like this cake.)

のような英文も、子供たちから、
「どこが間違っているのか」を指摘させることができます。

どの教科でも言われますが、
「生徒の誤答は、最高の教材」です。
できれば、教師が一方的に
「こちらは、こうだから違うのだ」ではなく、
「どこが違うか、説明できる人は?」という問いかけを生徒にして、
子どもたちの「アハ」経験を増やして、定着させたいものです。

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