さて、今回は動名詞についてのお話です。
まずは、「ing形について~用語の整理」で確認した
動名詞の基本的な意味を確認します。
動名詞とは、 名詞の役割をする ing形のことです。
※「名詞の役割」をする ing形ということは、
→ 動詞+ing =「~すること」 という意味になります。
また、同時に “ing形” はその形で、
「生き生きとした躍動感」を表しているということも押さえておきましょう。
ここの部分は、to 不定詞の名詞的用法とも関わりが出てくるので、
チェックポイントの1つです。次回の記事でそのことについては
お話します。
動名詞が活躍する4つの場所
動名詞は、「名詞の役割」をするのですから、
動名詞が活躍する場所は、名詞が出てくる場所と同じです。
それを考えてみると以下の4つの場所で動名詞は活躍します。
①主語の位置
②目的語の位置
③補語の位置
④前置詞の後
それぞれの位置での動名詞を名詞と比べて見てみましょう。
①主語の位置での動名詞
・名詞が主語の例文はいくらでもありますが、
一応念のため挙げます。
・This game is interesting.
→ this game が主語の位置にあり、名詞です。
この主語の位置に動名詞もやってこれます。
① Taking pictures is interesting.
(写真を撮ることは)
② Finding Pokemon here is not easy.
(ポケモンをここで見つけることは)
②目的語の位置での動名詞
・目的語に名詞がある場合の例文を先に挙げます。
・Kim enjoyed the party very much.
→ the party が enjoy の目的語で、名詞です。
この目的語の位置に動名詞もやってこれます。
① I like playing tennis with my friends.
(友達とテニスをすることを/が)
② Stop running in this room.
(この部屋では走ることを)
一口メモ~後ろに動名詞が来れない動詞は?
※どんな動詞の後ろにも(目的語の場所に)動名詞が来れるわけでは
ありません。動名詞 は ing形で「生き生きとした躍動感」を有するので
それとは合わない動詞の後ろには来ないようです。
~中学生のレベルで覚えておきたい、動名詞をとれない動詞~
・decide(決心する) ・hope(希望する) ・want(したいと思う)
・mean(~するつもりである) ・promise(約束する)
→ どれも「これから先の意思」を示す動詞なので、「躍動感」のing形とは
相性が悪いんですね。
③補語の位置での動名詞
・「補語」そのものが分かりにくいと思いますが、
一番よく中学校で出てくるのは、SVC<第三文型>での「補語」です。
「補語」(動詞を補足するもの)については下記のブログでも
簡単に説明しているので参考にしてください。具体的な「補語」
の説明は後日また別にする予定です。
それでは例文を。
・This boy is Kentaro.
→ 「主語=補語」という関係があるかを確認すると、「補語」は区別が
簡単につきます。ここでは、「This boy(主語) = Kentaro 」の関係が
成立するので、Kentaro は名詞で、補語です。
この補語の位置にも動名詞はやってこれます。
① My father’s hobby is collecting stamps. (切手を集めること)
※ My father’s hobby = collecting stamps
② Seeing is believing. (信じること)
※ seeing = believing 「見ることは信じること」百聞は一見に如かずのこと
最後に、④前置詞の後での動名詞
・前置詞の後ろにも名詞が来ている例文を先に挙げます。
Paul is good at baseball.
→ at という前置詞の後ろに baseball という名詞が来ています。
(ポールは野球が得意です。)
この前置詞の後ろにも動名詞はやってこれます。
① Paul is good at playing baseball. (野球をすること)
② Thank you for helping me. (私を助けてくださって)
③ Emi got out of here without saying good-bye.
(エミはさよならも言わずにここを出ていった。)
今回はここまで。
次回は、不定詞の名詞的用法ともからめてのお話です。
次の記事は、下記をクリックしてお読みください。
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