すいません。話を一つ飛ばしてしまいました。
「英語の歌をどのように扱うのか②」に続く話を
させていただきます。
2、3年生になると・・・
英語の歌を扱うのは1年生は、比較的簡単ですが、
2,3年生になると難しくなります。
もちろん、中嶋先生のように継続的な指導で、
”英語の時間は歌を歌うものだ”のような
習慣づけられればいいのですが、
自分には無理でした。
1年生はの時は、あんなに楽しそうに、
元気に歌っていた生徒が、
2年生、3年生では「しょうがないな・・・」という顔で
口ずさんでいる様子は、ダイレクトに教師を落胆させます。
そういう失敗もたくさんしましたが、
2年生で1曲、3年生で1曲、いわるゆ”テッパン”の曲が
あったので、紹介します。
2年生は、”Last Christmas”
2年生での1曲は、Wham の “Last Christmas” です。
2年生では、過去形が題材として扱われます。
この “Last Christmas” は、そのタイトル通り
「去年のクリスマス」(ここで、”last” の意味も確認できます)
にあったことを中心としたラブソングで、過去形を使った歌詞も
繰り返しが多く、覚えやすいというのが生徒にとっても
好まれる理由の一つでした。
そして、何よりもこの曲を生徒が好きなのは、
クリスマスの時期になると、この曲がいろんな番組で
BGMとして流れるからです。だから、何となく
メロディーラインを覚えていて、この曲を勉強すると
「この曲が、~の番組で流れていたよ」という言葉を
よく聞きました。生徒にとっても、もちろん
うれしいことしょう。
そういう意味では、
Maria Carey の “All I want for Christmas is you” も
教えるにはいいかもしれません。
3年生は、”We are the world”
3年生では、教科書でも扱っていた
”We are the world” です。
この曲は、アフリカの飢餓と貧困をなくそうというキャンペーンのため
1985年にアメリカで発売された歌で、当時の一流アーティストたちが
“USA for Africa” として集結して完成させたものです。
当時、私は、”Live Aid” で”We are the world” を歌っているDVDを
もっていたのですが、その中には、どうしてこのキャンペーンが
始まったのかなどの背景もわかる映像もありました。
そこで、ただ “We are the world” の歌詞の内容や、
教科書の内容を確認するだけではなく、そのDVDを用いて
この曲作成のきっかけとなった、当時の英語のニュースも
見せて、曲の根底に、アフリカの現実としてこのような
悲惨な現実があり、それがもとでいろんな人種のシンガーが
協力しあった結果が、”We are the world” なんだ、という
ところまで理解を深めることができました。
おまけの3年生での1曲。
難しかったのですが、生徒から好評だったのは
Billy Joel の “Honesty” です。
これは、メロディーも難しいし、歌詞も奥深いのですが、
それが、友人関係などでいろいろと悩みを抱えてきた
3年生には「心に訴える」ものがあったようです。
ひょっとしたら、今頃教え子が
カラオケで歌っているかもしれませんね。
難しい。しかし・・・
やはり、
英語の歌の扱いは難しかったです。
でも、生徒の様子や状況を把握しながら、
工夫した無理のない活用をすれば、間違いなく、
英語のリズムや感覚をつかみ
英語への興味・関心を高める
ことはできます。
ぜひ、子どもたちに
「あの英語の歌、知っているよね」
という想いをさせたいと思います。
「英語の歌をどのように扱うのか」は
「①」から「④」まであります。
時間のある方は、どうぞ下記をクリックして
次の「④」もお読みください。
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