副詞の5回目。
副詞①「基礎編」で、
副詞をその意味で、大きく5種類に分類しました。
▶︎「場所」「時」「様態」「頻度」「程度」
今回は、
そのうちの、
「頻度」を取り上げます。
「頻度」を表す副詞
・「頻度」を表す副詞は、
その「動作」がどのような割合で行われるのかを、を示すものです。
▶︎「頻度」を表す副詞には下記のようなものがあります。
・often:しばしば、よく
・usually:普通
・always:いつも
・sometimes:時々
・frequently:頻繁に
・never:決して〜ない
・seldom / rarely:めったに〜ない
〜などがあります。
「頻度」の副詞を置く場所
▶︎「頻度」を表す副詞の特徴は、
直接その「動詞が表す動作」がどの位の割合で行われるのかを
「限定」させる役割があることです。
「限定」する修飾方法は、「前置方法」なので、
「頻度」を示す副詞は、その動詞の前に置くことになります。
◎前置方法【限定】 👉英語では、「限定」の修飾をする場合は、その語の「前」に置く |
「頻度」を表す副詞は、動詞の前に置く
ex.1 We usually go to school by bus.
(私たちは普通バスで学校にいきます。)
👉動詞は go で、副詞 usually は、その動作が「ふつう」という割合で行われる
行為であることをを説明しています。
ex.2 I will never forget you.
(私はあなたのことを決して忘れないでしょう。)
👉動詞は forget で、副詞 never は、その動作が「決して〜ない」という割合で
なされる行為であることを説明しています。
ex.3 Emi is always in the library on weekends.
(エミは週末はいつも図書館にいます。)
👉動詞は is で be動詞ですが、be動詞には「意味がない」ので、
その前に「頻度」の副詞を置くことはありません。
ここでは 副詞 always は、副詞句:in the library という場所に「いつも」割合で
いるということを説明しているので、副詞句の前に always が置かれます。
be動詞の場合は、その次の形容詞や副詞句の前に
▶︎be動詞は、文の中で主語との「イコール」の関係を示す機能語であって、
特別な意味はありません。
※そのため、「頻度」を表す副詞は、
be動詞の後に来る 形容詞や副詞句を「限定」する役割をするのです。
ex.4 Ken is sometimes kind to everyone.
(ケンは時々あらゆる人に優しくする。)
👉動詞が is なので、この英文の補語である形容詞 kind を
「頻度」の副詞 sometimes がその前に置かれ、「限定」しています。
ex.5 You will never be there.
(あなたは決してそこにいないだろう。)
👉ただし、このルールは助動詞が使われる場合は、
当てはまりません。
「副詞④」「様態」の副詞でも扱ったように、
助動詞そのものが、動詞に「限定」する働きがあるので、
▶︎「助動詞」がある場合で、さらに副詞で説明を加える場合は、
動詞の「前に」に置くのが一般的です。
◎ 助動詞がある場合は 👉「頻度」の副詞も、動詞の直前に置くことが多い。(前置方法) |
この「be動詞」の後に来るもの(形容詞や副詞句)とは
「5つの成分」の中では、「③動詞を補足するもの」に該当します。
5つの成分とは
▶︎英語の文は、基本的に5つの成分からできており、置く順番も決まっています。
※5つの成分とは、
①主語(「~は」にあたる部分。文の主体)
②動詞(動作や状態を表す。)
③動詞を補足するもの(目的語や、形容詞、副詞、補語なども含めます。ない時もあります。)
④場所
⑤時
の5つです。
※置く順番も①~⑤の順番です。
③④⑤は、出てこない時もありますが、
基本的には①②(主語と動詞)は、文章の中にあります。
①「主語」+②「動詞」+③「補足するもの」+④「場所」+⑤「時」
👉②「動詞」が be動詞の場合は、
be動詞そのものには「意味がない」ので、
③「補足するもの」を、「頻度」の副詞が「限定」することになるのです。
◎be動詞がある場合は 👉「頻度」の副詞は、「補語」にあたる形容詞や副詞句を限定する。(前置方法) |
今回は、ここまで。
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