今回は、関係代名詞 that を扱います。
関係代名詞 that は便利な関係代名詞で、
・関係代名詞 who 主格
・関係代名詞 which 主格
・関係代名詞 which 目的格
と同じ働きをします。このことは既に、
「関係代名詞について~who 主格①」
「関係代名詞について~which 主格①」
「関係代名詞について~which 主格①」 の記事で取り上げています。
そこで、この便利な関係代名詞 that の働きを含め、
関係代名詞の種類について確認したいと思います。
関係代名詞の種類
・中学校では、主格と目的格の関係代名詞しか扱っていませんが、
今回は、それ以外のものを紹介します。
・どんな関係代名詞を使うかは、
①先行詞(「しっぽのある名詞」)が、「人」か「もの」か
②関係代名詞が「主格」なのか、(「所有格」なのか)「目的格」なのか
ーの2つのポイントで決めるので、しっかりと押さえておきましょう。
「どんな関係代名詞を使うのか?」は下の表を見るとわかりやすいです。
先行詞 | 主格(~は) | 所有格(~の) | 目的格(~を/に) |
人 | who | whose | who(m) |
もの | which | whose | which |
人・もの | that | ー | that |
※中学校では、「赤字」の5つの部分の関係代名詞が学習する範囲に入っています。
基本的な関係代名詞の使い方については、
who, which はすでに取り上げてきたので、「主格」・「目的格」に説明を兼ねて、
that についてできるだけ簡単にお話します。
まずは、「主格」の関係代名詞について
主格の関係代名詞・・・who / which / that
・「先行詞」が「人」で、関係代名詞が「主語」の働きをします・・・who
ex.1 The girl who likes Ken very much is Emi.
(ケンが大好きな少女はエミです。)
・「先行詞」が「もの」で、関係代名詞が「主語」の働きをします・・・which
ex.2 Tom got a letter which was written in Japanese.
(トムは日本語で書かれた手紙を受け取った。)
・関係代名詞 that(主格)は便利な関係代名詞で、
「先行詞」が「人」でも「もの」でも使えます。
ex.1 を that で書き換えても
– The girl that likes Ken very much is Emi.
ex.2 を that で書き換えても
– Tom got a letter that was written in Japanese.
でもOKです。
目的格の関係代名詞・・・which / that
・「先行詞」が「もの」で、関係代名詞が「目的語」の働きをします・・・which
ex.3 May is reading a book which she borrowed from me.
(メイは私から借りた本を読んでいる。)
・関係代名詞 that(目的格)は便利な関係代名詞で、
「先行詞」が「人」でも「もの」でも使えます。
ex.3 を that で書き換えても
– May is reading a book that she borrowed from me.
でもOKです。
・「先行詞」が「人」で、関係代名詞が「目的格」の that を例文を挙げます。
ex.4 This is the man that I saw in the library yesterday.
(こちらは、私が昨日図書館で会った男性です。)
先行詞が「人」で目的格の関係代名詞・・・who / whom
・中学校では、
先行詞が「人」で「目的格」の関係代名詞である・・・who / whom を扱ってはいません。
◎しかし、もちろん同じ「関係代名詞」なので、使い方も同じです。
上記の 例文 ex.4 で説明すると
「先行詞」が「人」で、「目的語」の働きをしているので、
who を使って ☞ This is the man who I saw in the library yesterday.
whom を使って ☞ This is the man whom I saw in the library yesterday.
としてもOKです。
・who と whom の違いは、
ーwho はカジュアルな使い方(普段の会話などで使われる)で、whom はフォーマルな使い方(堅苦しい表現)という部分だけです。
さらに細かい部分については、
「謎を解く!~② whom とは? part1, part2」で扱っています。
今回はここまで。
なお、関係代名詞 whose は「高校英語」の分野に入るので、
別な機会に取り上げます。
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