今回からは、1学年の「3学期に押さえたいポイント」を取りあげます。
1年生については、
1学期では、
・ポイント1 be動詞と一般動詞の違い
・ポイント2 be動詞の基本的な構造
・ポイント3 一般動詞の基本的な構造
(「I」と「you」の関係の中で)
2学期では、
・ポイント1 複数形について
・ポイント2 3単現の概念(be動詞と一般動詞)
・ポイント3 人称代名詞の変化
・ポイント4 WH疑問文とその答え方
を扱ってきました。
今回、3学期では、
・ポイント1 助動詞について(can)
・ポイント2 現在進行形について
・ポイント3 過去形について
を取りあげていきます。
1学年、3学期の最初は、
まず「助動詞」について取り上げます。
ポイント1 助動詞について (can)
まず、最初に「助動詞」の働きについて確認します。
中学校で最初に出てくる助動詞は、can なのですが、
そこから、できれば「助動詞」の特徴も押さえたいものです。
助動詞とは・・・
ex.1 Bob plays basketball well.
「ボブは上手にバスケットをします。」
ex.2 Bob can play basketball well.
「ボブは上手にバスケットができます。」
※1年生で学ぶ現在形を用いた ex.1 は、
→「ボブはバスケットを実際にやっていて、しかも上手だ」という事実を示します。
ところが、助動詞 can を用いた ex.2 は、
→ボブが実際にバスケットをやっているかは関係なく、『話者』が頭の中で
「ボブは上手にバスケットができる」と考えていることを示します。
助動詞は、
事実とは関係なく、「話者」が頭の中で考えていることを表現するときに
用いるもの、が基本的な役割です。
「頭の中で」
・「できる」と思えば・・・can を用い
・「~しなければならない」と思えば・・・must を用いるのです。
ここの部分を can を指導しながら、
生徒に押さえさせたい部分です。
助動詞の使い方
【肯定文の作り方】
・助動詞は、「考えていること」を表現するので、
→ 動詞の前に助動詞を置きます。
→「頭の中で考えていること」なので、「時」は関係なくなるので、動詞は原形になります。
【否定文の作り方】
・not は、「そのすぐ右側を否定する」という役割があるので、
→ 助動詞+not +動詞の原形 ~ . という形になります。
【疑問文の作り方】
・疑問文の基本的な構造は、【「主語」+「(隠れている)助動詞」】の関係を「倒置ー逆に置く」ことなので、
→ 助動詞+主語+動詞の原形~? という形になります。
1学年の3学期には
助動詞 は、 「動詞を助けて、表現を豊かにするもの」で、 can は「できる」という意味を、動詞に加えます。 ex.3 Emi runs very fast. → can の肯定文に:Emi can run very fast. → can の否定文に:Emi can’t (cannot) run very fast. → can の疑問文に:Can Emi run very fast? Yes, she can. / No, she can’t. |
のようなポイントだけを押さえたとしても、
助動詞を学んでいく中で(特に2学年でたくさんの助動詞が出てきますが)、
上記のような【肯定文の作り方】【否定文の作り方】【疑問文の作り方】に
行き着くようにしたいものです。
助動詞は「考え」を表現するツールなので・・・
助動詞には、たくさんの種類があり、特別な表現もいろいろあり、
覚えるのに、なかなか苦労する分野です。
なぜ、こんなにたくさんの助動詞とそれに関わる表現があるのかというと、
ー「助動詞」が人の「考え」を表現するツールだからです。
よく英語には、
日本語と違って、尊敬語や謙譲語がないと言われますが
そんなことはありません。
英語では、
尊敬や謙譲の気持ち・考えを表現するときは、
「助動詞」を用いるのです。
よく言われるのは、
Will you ~? は、相手に依頼する表現ですが、
Would you ~? にすると、さらに丁寧な言い方になります。
このように、
英語では助動詞をうまく使うことによって、
尊敬や謙譲の気持ちを含めた「考え」を
表現する重要なツールなのです。
今回はここまで。
「1学年の3学期に押さえたいポイント」は「①」から「③」まで
あります。下記にリストアップしますので、興味があるのものが
ありましたら、どうぞクリックしてお読みください。
②現在進行形について
③過去形について
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