青森県公立高校入試分析(英語)の4回目です。
今回は、第4問を扱いますが、
第4問では、「短い英文の内容読解と英作文の問題」です。
それでは第4問を見ていきます。
第4問の配点は、
(1)が各2点✖3=計6点
(2)は各3点✖3=計9点
(3)は6点、なので合計21点となっています。
第4問・・・マリの発表の内容読解と英作文
次の英文は、高校1年生のマリ (Mari) が、調べ学習を通して考えたことについて発表した内容の一部です。これを読んで、あとの(1)~(3)に答えなさい。(21点)
ー In 2022, about 8 million *tons of plastic went into our world’s *ocean as garbage in a year. It is as much as seven *Tokyo Domes. If we don’t do anything, about 29 million tons
of plastic will go into the ocean in 2040, and all of the plastic in the ocean will be larger
than all of the fish living there in 2050! Do you want to eat fish from such an ocean!
ー There are some stories about sea animals. Plastic brought terrible changes in their lives. Let me show you three examples. First, turtles eat plastic bags, are caught in plastic
*fishing nets, and are hurt by plastic *straws. Second, it is said that 90 percent of sea
birds are eating plastic. Third, 80 plastic bags were found in a dead whale’s stomach
in 2018. So, the sea has been getting worse for these animals.
ー What would you do if this happened to you? You are having a good time in your room,
but then garbage is thrown into your room by someone you don’t know. It doesn’t stop
and continues to make your room full of garbage. You can’t take it away from your room
by yourself. Can you imagine that you live with the garage? Thinking about something
as our problem is needed for us.
ー What do you think about this problem of the ocean?
(注)ton(s) トン(単位) ocean 海洋 Tokyo Dome ときょうドーム
fishing net(s) 漁網 straw(s) ストロー
(1)話の内容の確認
次の文章は、マリの発表の内容を、同級生がまとめたものの一部です。発表の内容と合うように、(ア)~(ウ)に入る最も適切な英語1語を、本文中の単語を用いて、それぞれ書きなさい。
・In the ocean, in 2050, all of the plastic will be ( ア ) than all of the fish. ・Mari shows three ( イ ) of stories about sea animals. ・Mari wants us to imagine that we live with the ( ウ ). |
( ア )に入る英語
・2050年に海がどうなるか、という英文です。
「海は、2050年には、すべてのプラスチックが、魚のすべてより( ア ) となるだろう。」
1段落目の後半に、それに関わる英文が示されています。
〜 and all of the plastic in the ocean will be larger that all of the fish living there in 2050.
「そして海のプラスティックのすべては2050年にはそこに住んでいる魚のすべてより
大きくなるだろう」
👉これからすると、正解は、
( ア ) larger となります。
※ In the ocean, in 2050, all of the plastic will be larger than all of the fish.
( イ )に入る英語
・( イ ) の部分の英語は、次のような日本語になります。
「マリは、海洋動物について3つの( イ )物語を示します。」
2段落目に、マリが「3つの何を示している」のかが書かれています。
Plastic brought terrible changes in the lives. Let me show you three examples.
「プラスティックは生活に恐ろしい変化をもたらすだろう。皆さんにその3つ事例を示しましょう。」
👉これからすると、「3つの事例」となるといいようなので、正解は、
( イ ) examples となります。
※ Mari shows three examples of stories about the sea animals.
(ウ)に入る英語
・( ウ )の部分の英語は、次のような日本語になります。
「マリは私たちに、( ウ )と共に暮らすことを想像してもらいたいと思っている。」
3段落目の最後に、「〜と共に暮らすことをが想像できますか」と問いかけています。
Can you imagine that you live with the garbage?
「あなたは自分がゴミと共にクラスのを想像できますか。」
👉これから、「ゴミ」という単語が入るといいようなので、正解は、
(ウ)garbage となります。
※ Mari wants us to imagine that we live with the garbage.
(2)発表の内容に関する英問英答
マリの発表の内容と合うように、次の 1〜 3の質問に対する答えをそれぞれ一つ
の英文で書きなさい。
1 What did plastic bring to sea animals?
2 Where were 80 plastic bags found in 2018?
3 Has the sea been getting better for the sea animals?
1 の質問👉 What did plastic bring to sea animals?
1 は「プラスティックは何を海洋生物にもたらしましたか。」という意味です。
→2段落目の最初に「プラステックがもたらしたもの」が書かれています。
▶︎ Plastic brought terrible changes in their lives.
※「ブラステックは彼らの生活に恐ろしい変化をもたらしたのです。」
・答えはこの英文を使って答えればいいことになります。
ただし、必要な部分は代名詞に変えましょう。ここでは、主語が Plastic となっていますが、
質問の文でも同じように plastic が出てきているので、それを代名詞に変えます。
※ plastic は「1つのもの」と考えて、it を使って答えましょう。
☞ここから、正解は、
1 It brought terrible changes in their lives. となります。
2の質問👉Where were 80 plastic bags found in 2018?
2 は「80枚のビニール袋は2018年にどこで発見されましたか。」という質問です。
→2段落目の最後の、Third … の部分に「どこで」発見されたが書かれています。
▶︎ Third, 80 plastic bags were found in a dead whale’s stomach in 2018.
※「3番目に、80のビニール袋が2018年に死んだ鯨の胃で発見されました。」
・1番と同じように、代名詞に変えらるとこは変えましょう。主語が 80 plastic bags で、複数の
「もの」なので、それを代名詞にします。
※「複数のもの」なので、they を使って答えましょう。
☞ここから、正解は、
2 They were found in a dead whale’s stomach. となります。
※ in 2018 は全く同じなので、省略して答えるのが普通です。
3 の質問👉Has the sea been getting better for the sea animals?
3 は「海は海洋生物にとって良いものになっていますか。」という質問です。
→2段落目の最後にその答えがわかる英文があります。
▶︎ So, the sea has been getting worse for these animals.
※「だから、海はこれらの動物にとってどんんどん悪くなっているのです。」
・現在完了の Has から始まっているので、Yes / No で答える問題です。
内容から、No であることはわかりますが、the sea を代名詞にして、
has を用いて答えましょう。
※ the sea は「1つのもの」と考えて、it を使って答えます。
☞これから、正解は、
3 No, it hasn’t. となります。
(3)英作文
下線部に関して、あなたの考えを英語20語以上で書きなさい。文の数はいくつでもかまいません。
What do you think about this problem of the ocean?
「海のこの問題についてあなたはどう考えますか。」
文の構成について
👉問題を読むと、「文の数はいくつでもかまいせん」とあるので
この内容からすると…
①海の問題に対する「感想」「事実(知っている/知っていない)」を最初に述べる
②その「感想」や「事実」に対して、「自分がどうすればいいのか」などの
の2部構成で解答していくといいと思います。
あとは、「できるだけシンプルな英文」で表現することを
心がけるといいと思います。
👉「20語以上」で大変だと思われるかも知れませんが、
「シンブルな自分がよく知っている表現」を積み重ねていく、つもりで
解答します。
※語数が足りない場合は、ー3点になるとのことですので、
英語が苦手であっても少なくとも、
①の「感想」を述べる文 だけを表現しても3点を獲得することが
できる可能性はあります。- あきらないようにしましょう。
それでは、
それぞれの「構成」部分で解説していきます。
①「発表に対する感想・事実」を述べる文
◎まずは、「感想」の述べ方としては…
・I feel sad about this problem. [この問題について悲しいと感じる]
・I think (that) it is very important (for us). [とても重要だと思う]
・I think (that) it is very difficult (for us to solve). [とても難しいと思う]
などの表現ができると思います。
▶︎ I feel 〜 / I think it is 〜. の形が使えそうです。
※ difficult のような単語が書けない場合は、not easy などの表現にしてもいいかと思います。
◎「事実」の述べ方として…
・I know this problem of the ocean. [海のこの問題を知っている]
・I didn’t know this problem of the ocean. [海のこの問題を知らなかった]
・I knew the problem of the ocean for the first time. [初めて海のこの問題を知った]
などの表現ができると思います。
▶︎ know と言う動詞を使って表現できそうです。
また、上記の「感想」の述べ方の I think の部分を取って、直接
・This problem of the ocean is very important.
・This problem of the ocean is very difficult.
のように言っても「事実」を表現することができます。
「英作文」で使う表現
▶︎今回のトピックが「環境問題」に関わる問題で、表現も少し難しいので、「発表内容」に出てくる使える「表現」をそのまま利用することも1つのテクニックです。
例えば…
・garbage(ゴミ)・eat fish from such an ocean(そんな海からの魚を食べる)
・the sea has been getting worse (better) for these animals
(これらの海洋生物のために海がますます悪くなっている)
・live with the garbage(そのゴミと暮らす)
②それに対して「どうすればいいのか」を述べる文
◎その次に「どうすればいいのか」についての英文を考えてみましょう。
・「〜すべきだ」のような言い方をするのであれば、should という助動詞を使いましょう。
▶︎ We should use our own bags. 「自分たちのバッグを使うべき」
▶︎否定文にして We should not use plastic bags ( plastic fishing nets / plastic straws )
「ビニール袋を使うべきではない」
※”plastic bags” “plastic fishing nets” “plastic straws” も「マリの発表内容」に出てきます。
・「〜の仕方」を考える、のような表現を使うのであれば、how to 〜 という表現を考えましょう。
▶︎ how to take garbage away from the ocean「海からゴミを除去する方法」
※take away, garbage, from the ocean も「発表内容」から
▶︎ how to use plastic「プラステックの使い方」
▶︎ how to stop using plastic「プラステックを使うことを止める方法」
解答例〜①と②を用いて
・解答例1
I didn’t know in 2022 about 8 million tons of plastic went into our world’s ocean as
garbage in a year. So I want to do what I can do. ( 30語)
※少しずるい方法ですが、「発表」の最初の内容を知らなかったと言って、その後に、
「自分はできることをしたい。」ということもできるかと思います。
・解答例2
I know this problem of the ocean from the news. It’s a very important problem for us,
but we must do something to take garbage from the ocean. (28語)
※”this problem of the ocean” は「質問」から、”take it(garbage) from the ocean” は「問題」
文からの表現を用いて作りました。
・解答例4(模範解答から)
I feel sad about this story. I usually use plastic bags for shopping.
So, it is good to bring my bag. (21語)
・解答例5(模範解答から)
I know this news, but I didn’t do anything special. We should start
something to keep these sea animals safe. (20語)
今回はここまで。
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