2023青森県公立高校入試分析(英語)⑤

青森県公立高校入試分析(英語)の5回目です。

今回は、最後の第5問を扱いますが、
第5問は、「長文読解問題」です。

それでは、第5問を見ていきます。
第5問の配点は、
(1)が各3点✖4=計12点
(2)は4点
(3)は各3点✖️3=計9点、なので合計25点となっています。

第5問・・・長文読解問題

次の英文は、高校1年生のコウスケ(Kousuke) が、英語の授業で発表した内容です。
これを読んで、あとの(1)~(3)に答えなさい。(25点)

※実際のテストでは、長文の最初に「2次元コード」の画像が挿入されていますが
問題には直接関係ないので、省略しました。

ー I gave my five-year-old sister a toy on her birthday. Then she brought
the toy’s box with a *2D code and asked me. “What’s this? I always see 
this around me.” Before I answered, I put my smartphone’s camera over
it. Then, information about the toy appeared on my phone. She was very
surprised with this new world behind the 2D code. I said to her, “If we
have this 2D code, we can easily get this information from it.”
ー *Innovation sometimes comes from simple, easy answers and improves our lives. The 2D code was invented by a Japanese man. His company kept many
boxes with *barcodes, but there was a problem. It was not easy to know all
the box’s information without any trouble. One day, workers were playing 
a traditional game, *igo. Don’t you think it looks similar to a 2D code? He
focused on its *pattern of black and white pieces. This gave him the great
idea about how to keep a lot of information, and he thought what good change
this would bring to his daily life. 2D codes have more information than 
barcodes. They are now found in textbooks, video games, and websites.
This shows some people tried to find better ways to use them in their
daily lives. Through this story, I respect this Japanese man and how he 
invented the 2D code, and I respect people who want to make it better.
ー The 2D code is a good example innovation and helped me realize an
important thing. We can get great ideas from anything, anywhere, and at 
any time. So, innovation doesn’t need to come from something big and 
special. There are *inconvenient things and simple problems around us.
Sometimes, answers to them can be very easy. They can be the key to
innovation. We just need to look around and ask ourselves. “What can be 
improved?” Do we look for new ideas or do we stay with only old ideas?
ー When I thought about this more, I found I often heard, “If I had…” or “If 
there were …” around me. Before, I thought these “If *sentences would not 
create anything, but now I believe they can be the first step to innovation.
We don’t need to keep listening to and saying “If” without doing anything.
Look around you to see what you can improve. How many doors of innovation
have been waiting to be opened around you? You can be on the way to 
discover and create something better. Use people’s “If” to open the doors 
and make our society better in ways we have never imagined.

(注)
2D code(s)    二次元コード   /   innovation   革新  /  barcode(s)   バーコード
igo   囲碁           /   pattern   模様         /  inconvenient    不便な
sentence(s)    文             

 

 

 

 

 

(1)選択肢により内容理解

本文の内容と合うように英文を完成させるとき、次のア~エに続く最も適切なものを、
1~4の中から1〜4の中からそれぞれ一つ選び、その番号を書きなさい。

アの選択肢

ア When Kosuke talked with his sister about 2D codes,
ー1  it was her first time to see them.
ー2  he didn’t know anything about them.
ー3  she saw some of them before.
ー4  he let her put his smartphone over them.

【解説と解答】

出だしの 英文から「コウスケが2次元コードについて妹に話した時」とあり、
選択肢はこの「2次元コード」に関するもので、このことについては1段落目に
示されています。
②1~4の選択肢の内容は下記の通り。

ー1  2次元コードを見たのは彼女にとって最初であった。
ー2  彼は2次元コードについて何も知らなかった。
ー3  彼女は以前に2次元コードを見たことがある。
ー4  彼は彼女に自分のスマホを2次元コード上に置かせた。

③「1段落目」は下記のような内容です。
ー私は5歳の妹に誕生日におもちゃをあげました。すると彼女は、2次元コードが
ついているおもちゃの箱を持ってきて、こう尋ねました。「これは何?私の周りに
いつもこれがあるんだけど。」私は答える前に、自分のスマホのカメラを2次元コード
の上にかざしました。すると、そのおもちゃの情報がスマホに現れました。彼女は
2次元コードの背後にこの「新しい世界」があることにとても驚きました。私は彼女に
言いました、「もしこの2次元コードがあれば、そこからこの情報を簡単に手に入れる
ことができるのです」と。

☞ここからすると、
「妹」が「2次元コード」があちこちにあるのはわかっていたけど、それが何であるのか
を知らなかったことがわかります。

そこからすると、
正解は、

3 she saw some of them before. となります。
※ When Kosuke talked with his sister about 2D codes, she saw some of them 
before.

イの選択肢

イ 2D codes
ー1  were born because many Japanese people tried hard to invent them.
ー2  have less information than barcodes.
ー3  were used in a company to keep many boxes
ー4  became popular because there were people who wanted to find ways
to use them.

【解説と解答】

出だしは 2D codes という「単語」だけで、その後に説明が続きます。その説明が
正しいものを選ぶことになります。「2段落目」に示されているようです。

② 1 ~ 4 の選択肢の内容は下記の通り。

ー1  (2次元コードは)たくさんの日本人がそれを発明しようと懸命に努力したため生まれた。
ー2  (2次元コードは)バーコードより情報が少ない。
ー3  (2次元コードは)たくさんの箱を保管している会社の中で使われた。
ー4  (2次元コードは)それを使う方法を見つける人がいたから人気になった。

③「2段落目」の内容は下記の通りです。
ー革新はシンプルで簡単な答えから来る時があり、私たちの生活を向上させます。2次元コードは一人の日本人によって発明されました。彼の会社はバーコードのついたたくさんの箱を保管していましたが、1つ問題がありました。それは何の問題もなく箱の全ての情報を知ることが簡単ではないということです。ある日、そこで働いている人が昔からのゲーム、”囲碁”をしていたのです。みなさんは囲碁が2次元コードに似ていると思いませんか。彼は、囲碁の黒と白のコマの模様に注目しました。このことが彼にたくさんの情報を保有する方法のついて素晴らしい考えを思いつかせ、そしてこれが自分の日常生活にもたらす良い変化を考えました。2次元コードはバーコードよりも多くの情報を保有します。2次元コードは今や教科書、ビデオゲームやウェブサイトで見られます。このことは、日常生活の中でそれらを使うより良い方法を見つけようとしている人もいることを示します。この物語を通して、私はこの日本人と彼の2次元コードの開発の仕方を尊敬しますし、それを改善しようとする人にも敬意を払います。

☞選択肢を1つ1つチェックしましょう。
◎ 1 were born because many Japanese people tried hard to invent them.
▶︎2次元コードは、「1人の日本人によって」発明された、とあるので、❌

◎ 2 have less information than barcodes.
▶︎「2次元コードはバーコードよりも多くの情報lを有します。」とあるので、❌

◎ 3 were used in a company to keep many boxes
▶︎「箱を保管する会社」で働いている人が、2次元コードを発明しましたが、
2次元コードは、その会社で使われた、とは書かれていないので、❌

☞ここからすると、正解は

4   became popular because there were people who wanted to find ways
to use them.
となります。
( 2 codes became popular because there were people who wanted to find ways to use them. )
2次元コードはバーコードよりも多くの情報を保有します。2次元コードは今や教科書、ビデオゲームやウェブサイトで見られます。このことは、日常生活の中でそれらを使うより良い方法を見つけようとしている人もいることを示します。 とあります。

ウの選択肢

ウ   The thing Kosuke learned is that
ー1  innovation is only born from something big and special.
ー2  answers to inconvenient things can sometimes be very easy.
ー3  he doesn’t need to look for new ideas and should stay with old ideas.
ー4  a great idea can spread in the society even if we especially don’t do 
anything.

①出だしの英文から、「コウスケが学んだことは」とあります。
innovation という単語が、3段落目の最初の方にあることからも、「3段落目」の
内容を中心としてチェックしてみましょう。
②選択肢の内容は下記の通り – 「コウスケが学んだことは…」

ー1  革新は何か大きくて特別なものだけから生まれる。
ー2  不便なことへの答えはとても簡単であることもある。
ー3  彼は新しいアイデアを探す必要はないし、従来の考えに従うべきである。
ー4  例え私たちが何か特別な事をしないとしても素晴らしい考えが社会で広がる可能性はある。

③3段落目は、下記のような内容です。
ー2次元コードは革新のいい例であり、私に重要なことを理解させてくれました。私たち
はいつでもどこからでも、どんなものからでも、素晴らしいアイデアを得る可能性がある
のです。だから、革新は何か大きくて特別なものから出てくる必要はないのです。私たち
の周りには不便なことやシンプルな問題があります。時々、それらに対する「答え」は
とても簡単なものである可能性があります。それらが革新にとって鍵となるものなのかも
しれません。私たちはただ周りを見渡し、「何が改善されることができるのですか?」と自分自分に尋ねる必要があるだけなのです。私たちは新しい考えを探すのか、それとも従来の考えにだけ従うのか。

☞選択肢を1つ1つチェックしましょう。
◎ 1 innovation is only born from something big and special.
▶︎「革新は何か大きくて特別なものから出てくる必要はない」とあるので、❌

◎ 2 answers to inconvenient things can sometimes be very easy.
▶︎「それらに対する答はとても簡単な可能性もある」とあるので、⭕️

◎ 3 he doesn’t need to look for new ideas and stay with old ideas.
▶︎「彼=コウスケ」の話ではなく、「私たち」の話をしていること。それと
「新しい考えを探す必要はない」とは言っていないので、❌

◎ 4 a great idea can spread in the society even if we specially don’t do 
anything.
▶︎「何をする必要がない」のではなく、「私たちはただ周りを見渡し、「何が改善されることができるのですか?」と自分自分に尋ねる必要があるだけなのです」とあるので、❌

ここから正解は、

2 answers to inconvenient things can be very easy. となります。
( The thing Kosuke learned is that answers to inconvenient things can be
very 
easy.)

エの選択肢

エ Kosuke is thinking that
ー1  he can create a better society by focusing on “If” around him.
ー2  it is important to keep listening to “If” from people and waiting for
       innovation.
ー3  the society around him has no doors of innovation, so he has to make 
       them.
ー4  “If” will create nothing and people should stop saying “If.”

エ の出だしの文では、「コウスケは〜と考えている」とあり、4段落目の最初を見ると When I thought about this more (私がこのことについてより考えたとき) とあるので、
4段落目をチェックしてみましょう。
②選択肢の内容は、下記の通り。-「コウスケは〜と考えている」

ー1  彼は自分の周りの”もし” に集中することでより良い社会を創造することができる
ー2  人から “もし”を聴き続け、革新を待ち続けることは重要である
ー3  自分の周りにある社会には革新の戸がないので、自分がその戸を作らなければ
   ならない
ー4  “もし” は何も生み出さないだろう、そして人は”もし” と言うのやめるべきだ

③4段落目は、下記のような内容です。
ー私はこのことについてもっと考えた時に、私は自分の周りで”もし私が〜したら” ある
いは”もし〜があれば” とよく聞いたことがあることに気づきました。以前に、私はこの
ような “もし”の文章は何も生み出さないと考えていましたが、今ではこの”もし” が
革新への第一歩である可能性があると信じています。私たちは何もしないで、”もし”を
聞いたり、言い続けたりする必要はないのです。あなたが改善できることを見るために
周りを見なさい。どんなに多くの革新の戸があなたの周りに開けられることを待っている
のでしょう?あなたはより良いものを見つけたり作り出す途上にいる可能性があるの
です。その戸を開けるために人々の “もし” を使って、私たちが想像したことのない
方法で私たちの社会をよりよくしましょう

☞選択肢を1つ1つチェックしましょう。
◎1 he can create a better society by focusing on “If” around him.
👉「自分の周りの”もし”」を大切にして、「自分たちの社会をよりよくする」
とあるので、⭕️

◎2 it is important to keep listening to “If” from people and waiting for 
      innovation.
👉”もし” を聞き続けることは大切ですが、ただ「革新を待て」とは書かれて
いないので、❌

◎3 the society around him has no doors of innovation, so he has to make them.
👉「周りを見なさい。いくつ革新の戸が開けられることを待ち続けているのでしょう?」
とあるので、「周りには革新の戸がいくつもある」のです。ですから、❌

◎4 “If” will create nothing and people should stop saying “If.”
👉最初の方では、「”もし” は何も生み出さない」と思っていたが、「今ではこの”もし”
が革新の第一歩である」と信じているので、❌

☞ここから、正解は、

1  he can create a better society by focusing on “If” around him. 
となります。
( Kosuke is thinking that he can create a better society by focusing on “If”
 around him.)

(2) 下線部の内容

下線部 an important thing が表している内容を日本語で書きなさい。

an important thing の具体的な内容

・3段落目の最初の部分に、この表現が出ています。

The 2D code is a good example of innovation and helped me realize an
important thing. We can get great ideas from anything, anywhere, and
at any time. So, innovation doesn’t need to come from something big
and special. 

▶︎2次元コードは、革新の良い例で、(2次元コードが) 私に「ある重要なこと」を
理解させてくれた。 – とあります。この前の部分には「ある重要なこと」は示されて
いないので、その「後」に「ある重要なこと」が明記されています
 – それが「赤いアンダーライン」の部分です。

☞ここから、正解は、

私たちがいつでも、どんなものからでも、どこからでも素晴らしい考えを得ることが
できること
となります。
(We can get great ideas from anything, anywhere, and at any time.)

(3)適語選択

本文の内容をふまえて、次の英文の(  ア  )~(  ウ  )に入る最も適切な語を、下の
1 ~ 7 の中からそれぞれ一つずつ選び、その番号を書きなさい。

ー When a Japanese man had( ア )in keeping a lot of information in
his work, he found an answer from an igo board in his daily life. Kosuke 
understood that he could use a( イ )way of thinking to make the society
around him better. We should look around and( ウ )what we can improve
without keeping only old ideas. Each of us will be one of the people who will
make a good change in the future.

1  stay    2  similar   3  easy   4  convenience   5  trouble    6  find   7  traditional

(ア)の選択肢

・このような問題であれば、それぞれの部分にどんな品詞が入るのかを最初に考えた方
がいいです。( ア )が入っている英文を見てみましょう。

When a Japanese man had (   ア   ) in keeping a lot of information in his work,..

◎( ア )には、had の後ろにあるのでおそらく 「目的語 – 名詞」が入ることが予想
されます。

→選択肢を見てみましょう。
【名詞】
1  stay(stay:滞在 ▶︎「滞在する」動詞もあり)
4  convenience (convenience:便利さ)
5  trouble  (trouble:困ったこと)

☞2段落目の最初の方に、”The 2D code was invented by a Japanese man. His
company kept many boxes with barcodes, but there was a problem.”
とあります。「問題」があったとあり、その「問題」が「箱のたくさんの情報を全て
知ることが難しい」ことである、とあります。
▶︎ここからすると、a problem と似たような単語

5  trouble  が正解となります。
– When a Japanese man had a trouble in keeping a lot of information in his work 
(ある日本人が自分の仕事でたくさんの情報を保管するのが難しかった時)

(イ)の選択肢

・( イ )が入っている英文を見ましょう。

Kosuke understood that he could use a ( イ ) way of thinking to make 
the society around him better.

◎( イ )の後ろに way があるので、「形容詞」が入る可能性が高いです。
a (  イ  ) way of thinking で「〜な考え方」という意味になります。

→選択肢を見ると、「形容詞」は下記の3つです。
2  similar(similar:似ている)
3  easy  ( easy:簡単な)
7  traditional(traditional:伝統的な)

☞2次元コードの話から発展したまとめの文です。
2次元コードは、「囲碁」からヒントを得て発明されたものであることからすると
「似たような」という形容詞が、適切です。
ここからすると、正解は、

2  similar となります。
– Kosuke understood that he could use a similar way of thinking to make the 
society around him better.
( コウスケは自分の周りの社会をよりよくするため似たような考え方を使えることを理解
した。)

(ウ)の選択肢

・( ウ )が入ってる英文を見ましょう。

We should look around and ( ウ ) what we can improve without keeping
only old ideas.

◎ (   ウ   ) の後ろに what we can improve [私たちが改善できること] があることから
( ウ )には、動詞が入るようです。

→選択肢を見ると、「動詞」は下記の2つです。
1  stay(stay:滞在する)
6  find(find:見つける)

☞ stay は、この場面では意味が通じないので、不適切です。
ここからすると、正解

6  find  となります。
– We should look around and find what we can improve without keeping 
only old ideas.
(私たちは周りを見渡して従来の考えだけにこだわることなく、自分たちが改善できる
ことを見つけるべきである。)

 

 

 

これで、今回の青森県公立高校入試問題分析(英語)は終了です。

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ブログ「5問で復習-中学校英語の基礎」

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英語の基礎固めを目的として、
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