過去完了進行形とは・・・

前回までで、
「過去完了」の基本的な3つの用法について説明しましたが、

今回は、
「過去完了形」と「進行形」の組みわせ表現、「過去完了進行形」を取り上げます。


「過去完了進行形」とは・・・

基本的な考え方は、「現在完了進行形」と同じで、
→「現在完了進行形」は、「現在完了形」の中で「動作が進行中」であることを強調した表現
→「過去完了進行形」は、「過去完了形」の中で「動作が進行中」であることを強調した表現
〜なのですが、例を挙げて説明していきます。

I had been doing a jigsaw puzzle for three hours when my called me for lunch.
【母が私を昼食に呼んだ時には、私はジグソーパズルを3時間ずっとしていました。】

・最初にも記したように、
この形は、【過去完了形】と【進行形】を組み合わせたものなので、当然その2つのニュアンスを兼ね備えています。それぞれを簡単に確認すると、
【過去完了形】
👉「過去B(大過去)」から「過去A」につながる状態で、その影響が過去Aに及ぼす表現。視点が「過去A」にある。

【進行形】
👉「進行中の行為や活動を表現」する形。基本的には「一時的・短期間」が感じられる表現であるが、場合によっては「繰り返し」や「うんざり感」も意味することもある。
〜となります。

すなわち、過去完了進行形を簡単にまとめると下記のようになります。

【その形】👉had been +動詞の ing形
【その意味】
👉過去完了形で、その「動作が進行中」であることを強調し、注目した表現で、
過去B(大過去)から過去Aに至るまで行為がずっと続いていた、ことを意味します。

最初に取り上げた例文では、

I had been doing a jigsaw puzzle for three hours when my mother called me for lunch.
👉「過去B(ジグソーパズルを始めたとき)」から「過去A(母が昼食だよと呼んだとき)」までずっと「ジグソーパズルをして」いて、文脈によっては「あ〜疲れた」という話者のニュアンスを含む場合もあります。
※進行形も always や constantly などの副詞とともに使うことにより「うんざり感」を表現することもありますね。( ex.  She’s always forgetting things.)

 

それでは、例文をいくつか見てみましょう。

例文です!

ex.1  Emi‘d been looking for her key before I found it.
「エミは私が見つける前まで自分の鍵を探し続けていた。」
👉「過去B:鍵を探し始めたとき」から、「過去A:私が見つける前」まで、ずっと探し続けていた「進行中」の行為に注目している表現です。
・Emi’d = Emi had
・過去Aを示す表現:before I found it

ex.2  This clock had been working well until yesterday.
「昨日までこの時計はきちんと動いていました。」
👉「過去B:時計が正確に動き始めたとき」から、「過去A:昨日まで」、ずっときちんと動き続けていたという「進行中」の行為に注目している表現です。
・過去Aを示す表現:until yesterday

ex.3  Ken‘d already been waiting for two hours when we arrived.
「私たちが到着した時、ケンはすでに2時間ずっと待ち続けていました。」
👉「過去B:ケンが待ち始めたとき」から、「過去A:私たちが到着したとき」までの2時間という間ずっと待ち続けていたという「進行中」の行為に注目している表現です。
・Ken’d =Ken had
・継続していた期間:for two hours
・過去Aを示す表現:when we arrived

ex.4  The boat had been drifting for a week when it was found.
「そのボートは発見されるまで1週間漂流し続けていました。」
👉「過去B:ボートが漂流始めたとき」から、「過去A:発見されたとき」までの1週間という間ずっと漂流し続けていた「進行中」の行為に注目している表現です。
・継続していた期間:for a week
・過去Aを示す表現:when it was found

過去完了進行形でよく使われる単語

・過去完了進行形なので、
過去Aを示す表現(俯瞰する「とき」)として
・when +過去の文:〜した「とき」
・before +過去の文:〜する(した)「前」に
・until:〜まで
〜という語句がよく用いられます。

また、
その動作が進行(継続)していた期間を示すため
・for +期間:「〜間」
という表現もよく用いられます。

 

今回はここまで。

 

「過去完了」に関わる記事は、他に下記の5つもあります。
興味がありましたら、クリックしてご覧ください。
過去完了〜現在完了との違い
過去完了①完了・結果
過去完了②継続
過去完了③経験
「過去」から逆行して「大過去」へ導く過去完了

 

完了形には全部で4つのカテゴリーがあります。
興味があるものがありましたら、下記をクリックしてご覧ください。
👉基礎編
👉現在完了
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