1週間の「ラジオ英会話」の文法的な部分を、
分野ごとに分けて、
それでは 5月の第4週からスタートした「説明型」についてです。
基本文型「説明型」のまとめ③
・ 他動型・自動型の学習が終了した後に、「説明型」に入ります。
◎説明型は、多様な形で用いられるので、次の3つに分けてまとめました。
①Lesson 36 〜 41 基本編 (前置詞句、to 不定詞、ing形、過去分詞が説明語句)
②Lesson 42 〜 44 節編 (that節、if/whether節、wh節が説明語句)
③Lesson 46 〜 49 オーバーラッピング編
今回は、その3回目で「オーバーラッピング編」を扱います。
Lesson 46 説明型ー オーバーラッピング(感覚印象)
「説明型」③ – オーバーラッピング(感覚印象)
※「説明型」で使われる動詞 – smell, look, sound のような「感覚の印象を表す」ものが多い
◎ be動詞以外のこれらの動詞が使われても、意味の基本は「=」
-ここの型で使われた「動詞の意味が文全体を覆い、オーバーラップする」のです。
[Key] You look so happy here.
[基本的に you = happy 「=」の上に look がオーバーラップします。]
※ここでのあなたは、とても幸せそうに見えます。
👉この文の基本的な意味は「You = so happy」。be動詞ではなく、ここでは look が使われて
いるため、「You = so happy [に見える]」のようにオーバーラップします。
① That sounds great. <それはすばらしいですね。> –「 That = great [に聞こえる]」ということ。 |
② That bread smells delicious. <そのパンは美味しそうなにおいがします。> –「That bread = delicious [なにおいがする]」ですね。 |
③ I feel so relaxed. <とてもリラックスした感じがします。> -「 I = so relaxed [に感じる]」です。 |
Lesson 47 説明型ー オーバーラッピング(さまざまな動詞)
「説明型」③ – オーバーラッピング(さまざまな動詞)
※このオーバーラッピングの形では、さまざまな動詞が使われます。
▶︎「とどまる」- remain, stay 「〜のように思われる」- seem 「〜になる」- become など
[Key] Nothing remains the same.
[ A = B[に〜] のように使える。- ここでは remainだから「とどまる」 ]
※同じ状態のままとどまるものは何もありません。
👉「 Nothing = the same [にとどまる]」ということ。この形で用いる動詞は
「A=B[に〜]」など、「A=B」を基本とする動詞たち。
① Stay positive. <前向きでありなさい。> -「= positive [のままとどまりなさい]」ということ。 |
② He seems angry. <彼は怒っているように思われます。> – このオーバーラッピングの形で使われる代表的な動詞の1つ、seem。 |
③ I became a doctor. <私は医師になりました。> -「 I = a doctor [になった]」ということ。 |
Lesson 48 説明型ー オーバーラッピング(come と go)
「説明型」③ – オーバーラッピング(come と go)
※ come や go は「変化」を表すことのできる動詞 -「ある状態に至る・進む」こと
-「A=B」を基本とするオーバーラッピングとは相性がいいのです。
▶︎ come は「良い変化」 go は「悪い変化」を表す傾向があります。
[Key] My dream came true.
[ come – 「良い変化」を意識して「 My dream = true [ になった]」ということ ]
※私の夢がかないました。
👉この文の come true は「(夢が)かなう・実現する」。よい変化を表す come がピッタリ!
① That dream went sour. <その夢はうまくいきませんでした。.> – sour「酸っぱい」- 食べ物が腐敗したことを暗示するため、go sour で「ダメになる」など 否定的な内容を示す。 |
② My dog went crazy. <私のイヌがおかしくなりました。> – go crazy は「気がおかしくなる」- 悪い変化です。 |
③ Things came right in the end. <事態は最後にはよくなりました。> – come right は「よくなる」- よい変化です。 |
Lesson 49 説明型ーオーバーラッピング(get)
「説明型」③ – オーバーラッピング(get)
※ get の表す「変化」でオーバーラッピングできます。
– get「手に入れる」それが「動き」一般にまで意味を広げることができます。
[Key] I got bored with the exercises.
[ got で「動き – 〜になる」を表し、「A=B[になる]」ということ]
※私はその運動に飽きました。
👉この説明型オーバーラッピングの文で get が表しているのは「変化」-「 I = bored [になった]」
ということになります。
① It’s getting dark. <暗くなってきています。> – it でその場の状況を受け、進行形で get を使って「〜になってきている」 |
② My jacket got wet. <私のジャケットがぬれてしまいました。> – wet になった、ということ。 |
③ I got asked my age by a few people. <私は何人かの人に年齢を尋ねられました。 – 過去分詞を用いた説明型オーバーラッピング get +過去分詞 は 通常の受動態の代わりに、特に会話で多用されます。 ※ get の「動き」によって、「出来事が起こった」感触や、「予期せぬ・突然・驚き」など話し手の感情が加わります。- ここでは「不快感」のようなニュアンスを含みます。 |
これで、
「説明型」のまとめ③を終わります。
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