北海道公立高校入試分析(英語)の6回目です。
今回は、[4] を扱いますが、
[4]はラジオ番組の放送内容を題材とした問題です。
A は「長文読解問題」、B は「自由英作文」となっています。
配点は、
(1) は4点、(2) は6点、(3) は2点で計12点です。
[4] 自由英作文
次の英文は、あるラジオ英語の放送内容の一部です。太線で囲んだ部分では、ある
中学生の投稿が紹介されました。あなたがその中学生になったつもりで、条件にした
がって、その中学生の投稿を完成させなさい。
【放送内容の一部】
The next part of the *program is “YOU DID A GOOD JOB!” In this part, I’ll
read a story about your kind *actions for other people in your daily lives.
Today’s story is from “Wasabi. Now I’ll read it!
I’ll tell you my story. [ (2) ]
I [ (3) ].
Thank you, Wasabi. YOU DID A GOOD JOB! You got an *original sticker!
(注) program 番組 action(s) 行動 Wasabi ある中学生のラジオネーム(本名以外の名)
original sticker (番組の)オリジナルステッカー
条件
[ (2) ] には、下線部について、次の①〜③の内容を含むよう、24語以上の英語
で自由に書きなさい。ただし、英文は記入例の書き方にならうこと。
① どのように状況だったのか。
② どのような行動をとったのか。
③ どのような結末になったか。
[ (3) ] には、(2) の出来事の後のあなたの気持ちを、与えられた書き出しに続
くよう英語で自由に書きなさい。
◎ここまでで、 まずは自分なりに問題を解いてから、次の解説と解答をご覧になって下さい。 |
(1) の解説と解答
【解説】
👉「条件」にあるように、ここで作る英作文は「自己紹介」の文だということなので、
「名前」の次であれば…
①年齢
②中学生
③住んでいる場所
④ (2) のエピソードにつながる文
などが考えられます。
▶︎ここでの一番のポイントは (2) のエピソードをどのようなものにするか
ですが、それがある程度「想定」できるのであれば、
「④(2) のエピソードにつながる文」でもOKですが、
それがなかなか出てこないようであれば
①、②か③のような自己紹介で使われるような英文をまず解答するのが無難です。
【解答】
ここから、解答例として次のようなものが挙げられます。
① I am 14 / 15 [ fourteen / fifteen ] years old.
② I am a junior high school student.
③ I live in [住んでいる場所].
※④に関しては、例えば
▶︎もし「ペット」の話であれば … I have a dog / a cat. など
▶︎もし「家族関係」の話であれば … I have an aunt / a grandmother. など
▶︎もし「好きなもの」に関する話であれば… I like baseball / reading books. など
という可能性もあります。
(2) の解説と解答
【解説】
ここでは、「自分の出来事」を簡潔に書くことになります。
👉条件から、”a story about your kind action for other people” とあるので、
「自分の相手を慮った行動」を書くことになります。
ここから…
①過去形を用いること
②出だしは、例えば one day や yesterday や last Sunday など
「過去の時」を表す表現を用いた方がいい
③身近にありそうな「出来事」を想定する
がポイントとなります。
【模範解答】では、
▶︎「駅での迷子」を想定し
One day, a little girl was crying in the station, so I looked for her mother
with her. Then, we found her mother quickly. [24語]
としています。
その他の例としては例えば、
解答例その1▶︎「本屋で本を探している子」を想定し
Yesterday, I found a boy in the bookstore. He was going to look for a book.
So I asked him what book he was looking for. Then I told him where it was.
[32語]
とすることもできます。
また、教科書でよく出ててくる
解答例その2▶︎「道に迷った外国人」を想定し
Last Sunday、an American boy asked me the way to the bus stop. It was hard to explain, so I took him there together. [24語]
などは作りやすいかもしれません。
猫が捨てられた設定で
解答例その3▶︎その「猫を保護」することを想定し
One early morning, there was a cat in the box near the park. I thought someone put it for some reason. So I decided to bring it home, and keep it. [31語]
◎このように、
「小さな親切」に関わるような、エピソードをできるだけ簡単な英語で
表現することが求められていると思います。
(3) の解説と解答
【解説】
ここでは、(2)で書いたエピソードの後に「あなた」がどんな気持ちになったかを
書く部分です。
👉主語が「I」と決まっているので、
シンプルに「うれしかった」「役に立ててよかった」などの表現にある程度
限定されています。
ここから、
◎ I から始まり、過去形での表現
▶︎ be動詞であれば、was
▶︎ feel の過去形を用いて felt
などを用いることが考えられます。
【解答】
・【模範解答】によれば、一番シンプルな
▶︎ I was very happy. となっています。
その他にも似たような表現として
【解答例】
▶︎ I was (very) glad.
▶︎ I felt (so / very) happy.
などが考えられると思います。
これで
北海道公立高校入試分析は終了です。
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