現在の公教育の中で、
いつの間にか、
「教える」ことが段々難しくなっているのは
教員と生徒の関係が大きく変化してきたためです。
①師匠と弟子の関係
昔は、ほとんど
師匠と弟子の関係でした。
「弟子」は、無条件で師匠の言うことに
従うしかありません。
「弟子」は、師匠の言うことがどのような意味があり、
どんな変化・影響を自分に与えるかわからないけれど、
とにかく、「師匠」に心酔して、盲目的に
従うことにより、成長していくのです。
②保護者、生徒に教員が尊敬される時代
次は、教員が保護者も含めて尊敬される関係です。
保護者の教員に対する信頼感が(何をしなくても)高く
学校側の指導に対してほぼ無条件に受け入れた時期です。
この頃は、よく
「先生、うちの娘/息子を頼むよ。」と
保護者が言っていました。
保護者の学校に対する信頼感が土台にあるので、
生徒たちも教員に対して尊敬の念をもって
指導を受け入れていた時代です。
③学校が、サービスを提供する時代
そして今は、
学校がサービスを提供し、生徒がそのサービスを受け取る時代です。
保護者が、消費者で、
学校が、サービス提供者となってしまい、
保護者は、どんどん学校への要求を高めていきます。
保護者の目に見えているのは、
学校のサービスを受ける「子ども」だけ。
不満があれば、いつでも学校という「店」に
クレームを言います。
言うことを分かってくれなければ、
保護者は、当然自分の子どもをそこへは
連れていきません。
自分たちが求めているサービスを受けられない
からです。
→これが一時期話題になった
「モンスターペアレント」です。
こういう悪循環が始まると
コミュニケーション能力を高めることを必要とする
語学の力はつきにくくなります。
次回は、この視点から
英語教育を見ていきます。
「教員と生徒の関係」は
「①」から「③」まであります。
お時間のある方は、どうぞ「②」もお読みください。
コメント