1週間の「ラジオ英会話」の文法的な部分を、
分野ごとに分けて、まとめています。
11月からは、「時表現」について学習し、
第 4 週、12月の第 1 週では「現在完了形」について放送されたので、それをまとめました。
「現在完了形」のまとめ
・ 時表現は、ほとんどの文に現れる頻用l表現。しっかり理解すれば、文の意味をとらえる
解像度が上がり、さらに自信を持って英会話ができることを目指し、頑張りましょう。
今回は、「現在完了形」についてです。
Lesson 157 現在完了形 ① 間近に起こった出来事(完了用法)
現在完了形 ① 間近に起こった出来事(完了用法)
※現在完了形【have +過去分詞】:「今に迫ってくる」イメージ
◎完了用法
▶︎出来事が遠く離れた過去にでなく、「手元」で起こっている感覚で使われる
[Key] Oh, no! I‘ve deleted the file!
※ああ、そんな!私はそのファイルを削除してしまいました。
👉この文は「間近に起こった出来事(完了用法)」。-「今しがた」ファイルを削除してしまったことを
表しています。
①[疑問文] Have you heard from him? <彼から連絡がありましたか。> ▶︎[否定文] I haven’t heard from him. <彼から連絡がありません。> -「最近」のことを述べています。やはり手元感。現在完了形の have は助動詞。 疑問文では主語の前に置き、否定文ではその後に not をつけます。 |
② I‘ve just / already left. <私はたった今 / すでに出発したところです。> – just 、already はこの用法でよく使われる単語です。already は「完了」を表しています。 |
③[疑問文] Have you had lunch yet? <昼ごはんをもう食べましたか?> ▶︎[否定文] I haven’t had lunch yet. <まだ昼ごはんを食べていません。> – yet は「未完」を表します。最初の文は、「昼ごはん食べたの? – それともまだ?」 次の文は、「昼ごはんを食べていません。- まだですよ」ということ。 |
Lesson 158 現在完了形 ② 過去の出来事を今に引きつける(経験用法)
現在完了形 ② 過去の出来事を今に引きつける(経験用法)
※現在完了形【have +過去分詞】:「今に迫ってくる」イメージ
◎経験用法
▶︎過去の出来事を今に引きつけて語る感覚で使われる
[Key] You‘ve been to Stratford-upon-Avon, haven’t you?
※あなたは、ストラトフォード=アポン=エイボンに行ったことがありますよね。
👉この文では have been が「行ったことがある」と訳されていますが、be動詞は通常の「=」。
場所を to で指し示し、「ここにいたことがある」。それを日本語訳の都合で「行った」と
訳しているだけなのです。
① Have you ever been there? <あなたはそこに行ったとがありますか?> Have you been there before? <あなたは以前そこに行ったことがありますか?> – ever と before は「経験」によく使われる単語。ever は at any time。特定の時点に 限らない経験を尋ねています。「いつのことでもいいのですが、〜したことがありますか?」 ということ。 |
② I‘ve never climbed Mt. Fuji. <私は富士山に登ったことがありません。> – never は「一度も〜したことがない」と、「経験」の否定で使われます。 never は ever の逆。「どの時点であっても〜ない」ということ。 |
③ Ever been there? <そこに行ったことある?> ー No. Never been there. <いや。行ったことないよ。> –「行った経験」について述べるカジュアルな言い回し。 |
Lesson 159 現在完了形 ③ 過去から現在に視線が向かう(継続用法)
現在完了形 ③ 過去から現在に視線が向かう(継続用法)
※現在完了形【have +過去分詞】:「今に迫ってくる」イメージ
◎継続用法
▶︎視線が過去から現在に向かって移動している感覚で使われる
[Key] I‘ve known Megan for a long time.
※私はメーガンを長い間知っています。
👉この文の現在完了形は、「知っている」状態が現在まで続いていることを表しています。
for はこの用法では特徴的に使われる前置詞。「範囲」を表す使い方でここでは「期間」を
表しています。
① This house has been empty for many years. <この家は長年空き家です。> -現在完了形は「今」を意識した形。過去から現在まで視線がたどり、そして「今でも」 空き家なのです。 ※もし過去形の was を使えば「空き家でした」今はおそらく入居中です。 |
② How have you been? <元気にしていましたか?> -しばらくぶりに会った人へのあいさつ。How are you? の現在完了形バージョン。 最後に会ったときから現在までを視線がたどっています。 |
③ Three weeks have passed since we lost contact with the spaceship. <宇宙船との連絡が途絶えてから3週間もたっています。> -「1週間、2週間、3週間」と過去から現在に向け、期間がカウントされています。 since は「〜からずっと」。出来事の「起点」を表す表現。 |
Lesson 161 現在完了形 ④ 過去の出来事がもたらす現在の状況(結果用法)
現在完了形 ④ 過去の出来事がもたらす現在の状況(結果用法)
※現在完了形【have +過去分詞】:「今に迫ってくる」イメージ
◎結果用法
▶︎過去の出来事がもたらした現在の状況を述べる感覚で使われる
[Key] My phone battery has died, so I can’t use it at all.
※私の電話のバッテリーが切れてしまって、私はまったくそれを使えません。
👉この文は、「過去に電話のバッテリーが切れました」という意味ではありません。
「バッテリーが現在切れている」と現在の状況に焦点を当てているため、so 以下の
「だからまったくそれを使えない」に、なめらかにつながっているのです。
① I‘ve lost my wallet, so I have to call my bank. < 私は財布をなくしてしまったので、銀行に電話をかけなければなりません。> -「なくしてしまった」、その現状に対する意識が so になめらかに続きます。 |
② Can I talk to Erica? <エリカさんと話せますか?> ー She‘s gone to the gym. Can you call later? <彼女はジムに行っています。あとで電話をかけてくれませんか?> – 電話での応答です。go はその場から「出ていく」ことを意味しており、has gone はその結果 「今はいない」ことを意味しています。 |
③ The floor has just been waxed. Please be careful. <床はワックスがけされたばかりです。気をつけて> -この文は「間近に起こった出来事」と「結果」、両方のニュアンスを持っています。 「〜したばかり」と「今滑りやすい」。現在完了形は用法別にきれいに分類できるものばかり ではありません。「今に迫ってっくる」という基本イメージを大切にしてください。 |
これで、「現在完了形」について終了です。
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