24-ラジオ英会話 「現在完了形」のまとめ

1週間の「ラジオ英会話」の文法的な部分を、
分野ごとに分けて、まとめています。

11月からは、「時表現」について学習し、
第 4 週、12月の第 1 週では「現在完了形」について放送されたので、それをまとめました。

「現在完了形」のまとめ

時表現は、ほとんどの文に現れる頻用l表現。しっかり理解すれば、文の意味をとらえる
解像度が上がり、さらに自信を持って英会話ができることを目指し、頑張りましょう。

今回は、「現在完了形」についてです。

Lesson 157 現在完了形 ① 間近に起こった出来事(完了用法)

現在完了形 ① 間近に起こった出来事(完了用法)
※現在完了形【have +過去分詞】:「今に迫ってくる」イメージ
◎完了用法
▶︎出来事が遠く離れた過去にでなく、「手元」で起こっている感覚で使われる

[Key] Oh, no! I‘ve deleted the file!
※ああ、そんな!私はそのファイルを削除してしまいました。
👉この文は「間近に起こった出来事(完了用法)」。-「今しがた」ファイルを削除してしまったことを
表しています。

①[疑問文] Have you heard from him? <彼から連絡がありましたか。>
▶︎[否定文] I haven’t heard from him. <彼から連絡がありません。>
  -「最近」のことを述べています。やはり手元感。現在完了形の have は助動詞。
疑問文では主語の前に置き、否定文ではその後に not をつけます。
② I‘ve just / already left. <私はたった今 / すでに出発したところです。>
 – just 、already はこの用法でよく使われる単語です。already は「完了」を表しています。
③[疑問文] Have you had lunch yet? <昼ごはんをもう食べましたか?>
▶︎[否定文] I haven’t had lunch yet. <まだ昼ごはんを食べていません。>
– yet は「未完」を表します。最初の文は、「昼ごはん食べたの? – それともまだ?」
次の文は、「昼ごはんを食べていません。- まだですよ」ということ。

 

Lesson 158 現在完了形 ② 過去の出来事を今に引きつける(経験用法)

現在完了形 ② 過去の出来事を今に引きつける(経験用法)
※現在完了形【have +過去分詞】:「今に迫ってくる」イメージ
◎経験用法
▶︎過去の出来事を今に引きつけて語る感覚で使われる

[Key] You‘ve been to Stratford-upon-Avon, haven’t you?
※あなたは、ストラトフォード=アポン=エイボンに行ったことがありますよね。
👉この文では have been が「行ったことがある」と訳されていますが、be動詞は通常の「=」。
場所を to で指し示し、「ここにいたことがある」。それを日本語訳の都合で「行った」と
訳しているだけなのです。

Have you ever been there? <あなたはそこに行ったとがありますか?>
 Have you been there before? <あなたは以前そこに行ったことがありますか?>
ever と before は「経験」によく使われる単語。ever は at any time。特定の時点に
限らない経験を尋ねています。「いつのことでもいいのですが、〜したことがありますか?」
ということ。
② I‘ve never climbed Mt. Fuji. <私は富士山に登ったことがありません。>
– never は「一度も〜したことがない」と、「経験」の否定で使われます。
never は ever の逆。「どの時点であっても〜ない」ということ。
Ever been there? <そこに行ったことある?>
ー No. Never been there. <いや。行ったことないよ。>
「行った経験」について述べるカジュアルな言い回し。

Lesson 159 現在完了形 ③ 過去から現在に視線が向かう(継続用法)

現在完了形 ③ 過去から現在に視線が向かう(継続用法)
※現在完了形【have +過去分詞】:「今に迫ってくる」イメージ
◎継続用法
▶︎視線が過去から現在に向かって移動している感覚で使われる

[Key] I‘ve known Megan for a long time.
※私はメーガンを長い間知っています。
👉この文の現在完了形は、「知っている」状態が現在まで続いていることを表しています。
for はこの用法では特徴的に使われる前置詞。「範囲」を表す使い方でここでは「期間」を
表しています。

① This house has been empty for many years. <この家は長年空き家です。>
-現在完了形は「今」を意識した形。過去から現在まで視線がたどり、そして「今でも」
空き家なのです。
※もし過去形の was を使えば「空き家でした」今はおそらく入居中です。
② How have you been? <元気にしていましたか?>
-しばらくぶりに会った人へのあいさつ。How are you? の現在完了形バージョン。
最後に会ったときから現在までを視線がたどっています。
Three weeks have passed since we lost contact with the spaceship.
<宇宙船との連絡が途絶えてから3週間もたっています。>
-「1週間、2週間、3週間」と過去から現在に向け、期間がカウントされています。
since は「〜からずっと」。出来事の「起点」を表す表現。

Lesson 161 現在完了形 ④ 過去の出来事がもたらす現在の状況(結果用法)

現在完了形 ④ 過去の出来事がもたらす現在の状況(結果用法)
※現在完了形【have +過去分詞】:「今に迫ってくる」イメージ
◎結果用法
▶︎過去の出来事がもたらした現在の状況を述べる感覚で使われる

[Key] My phone battery has died, so I can’t use it at all.
※私の電話のバッテリーが切れてしまって、私はまったくそれを使えません。
👉この文は、「過去に電話のバッテリーが切れました」という意味ではありません。
「バッテリーが現在切れている」と現在の状況に焦点を当てているため、so 以下の
「だからまったくそれを使えない」に、なめらかにつながっているのです。

① I‘ve lost my wallet, so I have to call my bank.
< 私は財布をなくしてしまったので、銀行に電話をかけなければなりません。>
-「なくしてしまった」、その現状に対する意識が so になめらかに続きます。
② Can I talk to Erica? <エリカさんと話せますか?>
ー She‘s gone to the gym. Can you call later?
<彼女はジムに行っています。あとで電話をかけてくれませんか?>
– 電話での応答です。go はその場から「出ていく」ことを意味しており、has gone はその結果
「今はいない」ことを意味しています。
③ The floor has just been waxed. Please be careful.
<床はワックスがけされたばかりです。気をつけて>
-この文は「間近に起こった出来事」と「結果」、両方のニュアンスを持っています。
「〜したばかり」と「今滑りやすい」。現在完了形は用法別にきれいに分類できるものばかり
ではありません。「今に迫ってっくる」という基本イメージを大切にしてください。

これで、「現在完了形」について終了です。

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