未来完了①完了・結果 - 英語の素 eigonomoto.com

今回は、
未来完了の２回目「完了・結果」を見てみます。

未来完了と現在完了、過去完了の違いについては、前回まとめましたが、
もう一度未来完了の「意味」「形」を確認しましょう。

未来完了の「意味」と「形」
未来完了が「未来」に及ぼす３種類の影響
「完了・結果」とは・・・
1. 未来完了の否定文、疑問文、短縮形
2. 未来完了の「完了・結果」でよく使われる単語

未来完了の「意味」と「形」

未来完了の基本的な意味と形を確認しましょう。

「未来完了」形とは、
「現在（過去も含む）と未来」とをつなぐ「幅」のある中で、その影響が「未来」に及んでいる表現
👉 will ＋have ＋過去分詞　という形を用います。

もうすこし具体的に見てみます。

◎ポイント１「現在（過去も含む）と未来」をつなげる「幅」のある表現

・この「幅」のある、という部分はしっかりと押さえたいポイントです。

◎ポイント２　未来完了は現在完了に未来を表す助動詞 will を加えた形

👉 未来完了は「２つの助動詞（未来を表す will と完了を表す have(＋過去分詞）」で表現する
will ＋have＋過去分詞
：「過去分詞」を「持つだろう・持続するだろう」(「未来」まで)
・これが「未来完了」の基本的な形となるのです。
※未来完了は助動詞 will が優先されるので、否定文であれば、will not (won’t) となり、疑問文であれば、will が文頭にやってくるのです。

◎ポイント３「持続している」影響が「未来」に及ぶだろう　

・これが「完了形」における共通の性格・特徴で、
２つの異なる「時」をつなぎ、より新しい「時」に影響が及んでいる（及ぶだろう）　という点です。
👉「現在（過去も含む）」からの「未来」までのことを予測し、「そうなるだろうな」という感情が込められた表現なのです。

◎ポイント４　影響の及ぼし方の違いで、３種類の用法に区別される

・未来完了の「影響」の及ぼし方で、
①完了・結果
②継続
③経験
の３種類の用法に区別されます。

このことについては、
次の項目でお話します。

未来完了が「未来」に及ぼす３種類の影響

ここでは、大体の違いを示したいと思います。

①「完了・結果」と呼ばれる「影響」の与え方
・・・この種類は、その名前からも予測できるように、
「ある行為・活動」が、
「現在または過去」から始まっておそらく「未来」に終わるだろう（完了）、
そしてその結果「未来」の状況（結果）を示すという影響の及ぼし方です。
（「完了」と「結果」は密接な関係があるので、１つにまとめて表記されることが多いです。）

②「継続」と呼ばれる「影響」の与え方
・・・この種類は、
「ある行為・活動」が
「現在または過去」から始まって、「未来」に至るまでそれが「継続」されるだろうことを表現します。

③「経験」と呼ばれる「影響」の与え方
・・・この種類は、
「ある行為・活動」が
「現在または過去」から始まって、おそらく「未来」のある時点には「どのくらい経験」するだろう、ということを表現するものです。

さて、今回は、そのうちの①「完了・結果」を取り上げます。

「完了・結果」とは・・・

未来完了での「完了・結果」は、
「現在または過去」から始まって、おそらく「未来」に終わるであろう（完了）、
そしてその結果生じるであろう「未来」の状況（結果）を表現することができます。

※「完了・結果」は、その特徴から、
「変化」をそのニュアンスに含む動詞が出てくると、少しわかりにくいので列記しましょう。
「０」から「始まる」・・・arrive, start
「現地点」から「移動する」・・・go、come, return
「ある状態」から「なくなる」・・・lose, spend
→このような動詞は「未来完了」でも、「変化が（いつの間にか・ようやく）起こるだろいう」というニュアンスで表現されるので注意しましょう。

それでは、例文をいくつか挙げましょう。

ex.1 This rain will have already stopped by tomorrow.
「この雨は明日にはもう止んでいるだろう。」
👉「現在」の時点で雨が降っているが、小降りになっているので、おそらく「未来」である明日にはすでに止んでいる状態になっているだろうという「完了」を示し、その「結果」「あ〜よかった」、というようなニュアンスまで含みます。

ex.2 By the time my mother comes home, I will have just done my homework.
「母が帰宅するまでには、ちょうど宿題を終えるだろう。」
👉「現在」の時点で既に宿題をやっていて（その前にもう始めている場合も含む）、それが「未来」である「母が帰ってくるころ」には、ちょうどその課題が終了し、その「結果」「あ〜、さっぱり」した気持ちになるだろう、というようなニュアンスまで含みます。
・do の変化：do / does – did – done

ex.3 Tom will have read that book by next Sunday,
「トムは来週の日曜日までにはあの本を読み終えるだろう。」
👉「現在、または過去のある時点」から本を読み始めて、それが「未来」である来週の日曜日には読み終えるという動作が「完了」するだろう、ということを表現しています。
・read の変化：read – read – read ※発音は変わるの注意

未来完了の否定文、疑問文、短縮形

・ここで、「未来完了」の否定文、疑問文の作り方を再確認します。
ポイントは、
未来完了は、未来を表す助動詞 will を含んでいるので、will の否定文、疑問文を作るのと同じであるということです。

未来完了の肯定文、否定文、疑問文は、助動詞 will に注目すればOK。

【肯定文】will have ＋過去分詞
Ken will have played tennis for ten years.【否定文】will not (won’t) ＋ have ＋過去分詞
Ken will not have played tennis for ten years.【疑問文】Will ＋主語＋ have ＋過去分詞 ~?
Will Ken have played tennis for ten years?
-答え方：Yes, he will. / No, he will not (won’t).