中1英語の「話す力」について④~ペア活動の重視2

ペア活動が育むもの

さて、前回からの続きで、
②ペア活動での活動を重視する。
についての2回目、実践例についてのお話をします。

ペア活動を英語の授業で取り入れるのは、
1対1の関係なので、抵抗感が比較的少なく、
人間関係構築の土台を作りやすいからです。
つまり、ペア活動を通して
→人間関係の土台づくり
→協力体制づくり
→コミュニケーション活動の素地
→「話す力」の充実 
進んでいくと考えられるのです。

中1の最初のペア活動であれば、
名簿順になるかもしれませんが、
それは、それでよいと思います。
英語の授業開きの時に、
ペア活動の大切さを話して
ー具体的な先輩たちのペア活動をしている映像があれば、
それを見せるのもいいでしょうー
「話す」活動として、
外国語活動の復習を、授業の最初にどんどん
取り入れていくことも大切だと思います。

ペア活動をあまり固定化したくないのであれば、
同じ活動を相手をどんどんベルトコンペアのように
変えていくのも一つの方法です。

ペアの作り方

ただ、私はやはり「中嶋先生」の実践のような
ペアづくりをした方がよいと思います。
※中嶋先生
:中嶋洋一先生 埼玉県及び富山県内の小中学校、
富山県教育委員会指導主事、砺波市立出町中学校教頭を
経て、現在、関西外国語大学教授。著書に「英語を好きに
する授業マネージメント30」(明治図書)等多数

~どんな方法かと言うと・・・~
①英語の授業を通して、ペアをつくることを
宣言します。
②適切な時期に、ペアづくりのためのアンケートを実施します。
・その中では、ペアのリーダーとしてよい人を、3名程度
挙げてもらい、アンケート結果をもとに教師の意図も含めて、
ペアをつくります。
③ペアのリーダーになってもらう人には、
みんなに認められたリーダーということで、
今年1年間リーダーをお願いする任命証を授業で手渡し、
正式なペアができます。
→このようなペアづくりは、ある程度信頼関係が構築しやすい
状況で活動がスタートできるので、よい方法だと思い、
自分でも実践しました。

その結果、
「教えあう」ということが授業以外の様々な場面でも
自然にできる生徒たちに成長してくれて、
大変うれしかったことを覚えています。

「自己紹介」でのペア活動

さて、それではペア活動で
「何を」話すのか。
私は、中1の1学期は「簡単な自己紹介」をペアで練習させ
発表させました。自己紹介は、小学校での外国語活動でも
やっていますので、もちろんそれを土台にして、新しい表現も
加え、レベルアップしたものに挑戦させるのです。

①自己紹介のモデルの提示(教師のモデルでもOK)
②全体での練習(読む練習)
③ペアでチェック、練習(見なくても言える練習)
④「モデル」からマイナーチェンジし「自分」の紹介にチェンジ
⑤それを各自で練習
⑥ペアでチェック、練習
⑦ペアを変えてのチェック、練習
⑧全員の前で発表し、相互評価

という手順で活動させました。
モデルを示し、ペアで練習し、
全体で発表という段階をさらに細かにステップを
踏んでいくことにより、生徒個人のかかるストレスを
減らし、できるだけ自信をもって発表できるよう、
ペアを教師がサポートして、子どもたちが達成感を
得られるようにします。

そして、この活動で得た信頼関係、達成感が、
「話す力」の源になっていくのです。

 

「中1英語の『話す力』について」は「①」から「⑤」まであります。
時間のある方は、下記をクリックして「⑤」を読んでみてください。

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