謎を解く!~② whom とは?part1

今回の謎は、” whom ” です。

who でもなく、whose でもない単語。
教科書にはあまり出てこないけど、参考書を見ると「ある!」
しかも、中学校の教科書では whom は扱われていません!

今回はこの “whom” を扱っていきます。

まずは、whom と何かを確認しましょう!

そもそも、whom とは何?

whom はどのような使われ方をするのか?
まず先に、例文を挙げましょう。

Whom did you see last night?
(あなたは昨夜だれに会いましたか。)

② The boy whom Ken talked with is Tom.
(ケンが話していた少年は、トムです。)

ー見てもわかるように、
①は、「人」に関わるWH疑問詞
②は、関係代名詞の目的格
の役割をしています。

それぞれの使い方を見てみましょう。

①「人」に関わるWH疑問詞 whom

・「人」に関わる WH 疑問詞としては、中学校では、
who と whose を学習します。このブログでも
who「だれ」という意味で「人」をたずねるWH疑問詞
whose「だれのもの / だれの」という意味で「所有者」をたずねるWH疑問詞
というように説明しています。

それぞれどんな例文を挙げていたかも見てみましょう。

・who の例文
ex.1 Who is this boy?
(この少年はだれですか。)
ex.2 Who are you waiting for now?
(あなたは今だれを待っているのですか。)
・whose の例文
ex.3 Whose is this new bike?
(この新しい自転車はだれのものですか。)
ex.4 Whose bag did you bring here?
(あなたはだれのカバンをここに持ってきたのですか。)

この習ってきた who, whose を
who, whose, whom と並べた時、何か気づくことはありませんか

who – whose – whom ときたら・・・

・代名詞の変化を思い出す人が多いのではないでしょうか。
列記すると・・・
I – my – me – mine
you – your – you – yours
he – his – him – his
she – her – her – hers
they – their – them – theirs
we – our – us – ours

となることからして、
who は「主格(~は)」
whose は「who の所有格(~の)」と「who の所有代名詞(~のもの)」だから
whom は「who の目的格(~を /に)」を意味するのではないかと推測できます。

whom は「だれを / に(目的格)」を意味するWH疑問詞

・その通りで、whom
「だれを / に(目的格)」を意味するWH疑問詞なのです。

・「目的格」がポイントとなりますので、簡単に説明します。
「目的格」とは、「動詞のすぐ後ろ」や「前置詞の後」にくる「目的語」ののことです。ここでは、その「目的格」が使われる場所を確認しましょう。

例を挙げます。

[1]  Leon likes Emi very much.
Emi likes という動詞のすぐ後ろに来ているので、Emi の位置が「目的格」の場所です。

[2] Ken takes care of his sister.
his sister of という前置詞の後に来ているので、his siser の位置が「目的格」の場所です。

◎それでは、これを使って、Emi his sister をたずねる英文をつくりましょう。

[1] Leon likes Emi very much.

→ 下線部 Emi が「人」なので、「人」をたずねる who か whom を使います。

Emi は 動詞 likes の「目的語」なので、目的格の whom を 使います。

→ 仮に Emi の部分に whom を置きます。

→ Leon likes whom very much. (仮の形)

→ 疑問文をつくります。( likes に -s がついているので、 does の疑問文)

→ Does Leon like whom very much? (仮の形)

whom を一番前に移動させます。

Q:Whom does Leon like very much?
(レオンはだれを大好きなのですか。)

[2] Ken takes care of his sister.

→ his sister は「人」なので、「人」をたずねる who か whom を使います。

his sister は 前置詞 of の「目的語」なので、「目的格」の whom を使います。

→ 仮に his sister の部分に whom を置きます。

→ Ken takes care of whom. (仮の形)

→ 疑問文をつくります。( takes に -s がついているので、 does の疑問文)

→ Does Ken take care of whom? (仮の形)

whom を一番前に移動させます。

Q:Whom does Ken take care of?
(ケンはだれの面倒をみているのですか。)

これからすれば、
上記の ex.2 Who are you waiting for now? も、

ex.2  Whom are you waiting for now?
とならないといけないはず、です。
その通りです。でも・・・どちらも正しい英文なのです

Who are you ~? と Whom are you ~? の違いは?

Who are you waiting for now?
Whom are you waiting for now?
-どちらも「あなたは今だれを待っているのですか。」という意味です。

この英文の違いは、
フォーマルか、フォーマルでないかなのです。

・みなさんがあまり見たことがない whom は実はフォーマルな言い方なのです。

①しかし、21世紀現代英語では、フォーマルな文体を除き whom は徐々に退場しつつあります。口語ではほとんど耳にする機会もなくなってきました。
引用元:「一億人の英文法」著者:大西 泰斗 / ボール・マクベイ
東進ブックス(p.420)

②⦅インフォーマル⦆では通例 whom の代わりに who を用いる。その場合、多くは「だれを」「だれに」の訳語でよい
引用元:アンカーコズミカ英和辞典 初版 編者代表:山岸 勝栄
学習研究社(p.2116 whom)

このように “whom” という単語は、
かなり「古くて、堅苦しい」ものであり、現在ではほとんどその代わりに who が使われている、ということなのです。
(※②の「インフォーマル」informal:形式ばらない、会話体の)

すなわち、
Whom are you waiting for now? は、 Who are you waiting for now? は、
フォーマル(古くて、堅苦しい)な表現で、現代英語では
Who are you waiting for now? で通用するということです。

すなわち、「人」に関する WH疑問詞は以下のようにまとめられます。
who:「だれが」という意味で「主格」で「人」をたずねるWH疑問詞
+(現代英語では)「だれを / に」という意味で「目的格」で「人」をたずねる役割もする
whose:「だれのもの / だれの」という意味で「所有者」をたずねるWH疑問詞
whom:「だれを / に」という意味で「目的格」で「人」をたずねるWH疑問詞
※ただし、 whom はフォーマルな表現で現在はあまり使われなくなっている

おまけ・・・さらにフォーマル表現

・上記で、Whom are you waiting for now? は Who are you waiting for now? の
表現であると言いましたが、それをさらに「フォーマル」にする表現があります。

For whom are you waiting now?
(あなたは今だれを待っているのですか。)
※この表現は、whom が「前置詞の目的語」となっている場合、その前置詞と一緒に whom を文頭に移動させた形で、さらに「フォーマル」な表現だとされます。

すなわち、下記の表現では「意味」は同じですが、下に行くほど「堅い」言い方になります。
Who are you waiting for now?

Whom are you waitng for now?

For whom are you waiting now?
「あなたはだれを今待っているのですか。」

次は関係代名詞 の whom について
お話するのですが、少し長くなってきたので、それは次回に説明します。

今回はここまで。

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